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TOPページ > 海外競馬情報 > ブリーダーズカップの牝馬限定レースの地位向上を提案(アメリカ)【開催・運営】
海外競馬情報
2011年12月16日  - No.24 - 1

ブリーダーズカップの牝馬限定レースの地位向上を提案(アメリカ)【開催・運営】


 ブリーダーズカップは今や売上げがすべてであるように思われる。チャンピオンンシップの週末と考えられる日程にチャンピオンシップに相応しくないレースをなぜ開催するのだろうか?

 中でもBCマラソン(G2)、BCジュヴェナイルスプリント、BCターフスプリント(G2)のようなレースは1年を締めくくるレースとはいえない。これらのカテゴリーのレースは1年間の競馬シーズンにおいてもほとんど特徴をもっていない。それらは競馬ファンの楽しみを薄め、チャンピオンシップ本来のあるべき出走頭数を少ないものにさせる。ブリーダーズカップは今や7レースを施行する1日限りのイベントではなく、15レースを施行する2日間のイベントとなった。新しいレースが競馬番組を構成し、ブリーダーズカップは全員にとって何らかの意味を持つものとなった。つまり、生産者は馬主の注目を引く目的で仔馬を登録する。このようなことを奨励するものとなった。

 また、牝馬限定の全レースは土曜日よりも入場者数も売上げもずっと少ない金曜日に追いやられていて、なぜ牝馬は二流市民のように扱われているのかという長く引っかかる問題が依然として残る。

 最高の牝馬が土曜の番組で牡馬相手に競走するのを見ると、金曜日にレースに出走する牝馬は優良ではないことを暗示してしまう。しかしハヴルドグレイス(Havre de Grace)、ゴルディコヴァ(Goldikova)およびミッデイ(Midday)のような牝馬が土曜日のカードに出走している一方で、マイミスオーレリア(My Miss Aurelia)やロイヤルデルタ(Royal Delta)のような金曜日のカードに出走する多くの牝馬もまた優秀なのである。

 いくつかの牝馬限定レースが金曜に追いやられるのではなく土曜日に開催されたとしたら、それらの勝馬は年度代表馬決定に当たり一層有力な検討材料となるはずである。これは、年度代表馬選びが混乱を極めている年においては重要な問題である。

 賭事客はなじみの馬が出るレースを好んでいる。金曜日開催における単勝、複勝、馬単、3連単および4連単の合計において最大の売上げを誇るのは(各レースの売上げを比較するために重勝馬券は排除した)、伝統的な2レースであるBCジュヴェナイルフィリーズ(G1)とBCレディーズクラシック(G1)である。最も売上げが少なかったのは、2歳馬限定の新設スプリントレースと2つの芝レースである。

 土曜日開催において、断然売上げが多かったのはBCクラシックであった。ファンに最もなじみ深い馬を集めたこのレースの次に売上げが多かったのは、ゴルディコヴァの宣伝が功を奏したBCマイルであった。BCマラソンと芝レースは伸び悩み、注目のレースと思われていたBCターフはがっかりするような売上げであった。

 2日間の入場者数あるいは関心度の差異を考慮して調整すれば、牝馬限定のレースはたとえ二次的な開催日に追いやられていても、賭事客の評判はなかなか良い。

 金曜日の入場者数は4万677人で、土曜日はそれを60.15%上回って6万5,143人であった。売上げは競馬場だけではないが仮にこの入場者数の差とファンの関心を全米すべての馬券発売所に適用したとして、金曜日の入場者数の相違を計算に入れれば平均売上げは885万5,505ドル(約7億844万円)となるはずである(なお、金曜日6レースの実際の平均売上げは、552万9,507ドル(約4億4,236万560円)であった)。これは何の仕掛けもなく、土曜日に施行されるブリーダーズカップの9レースの平均売上げ885万5,960ドル(約7億847万6,800円)とほぼ同じ数字である。

 ブリーダーズカップの15レースを検討したときに、ファンがなじみのある馬がいるときにより多い賭事を行うことは明らかであり、このことは売上げを増加させるためにはブリーダーズカップがより親しみの持てるイベントとなることと、馬の知名度を取り込むことが必要であることを示している。

 解決策の1つはテレビを利用することであり、ジョッキークラブは来年から競馬のテレビ中継を増やすために数百万ドルを投資することでこの問題に取り組んでいる。しかし、競馬を放映してきたESPNは(8年契約のうち)6年間において、競馬のファン層を広げるために何もしてこなかった。

 ゼニヤッタ(Zenyatta)が多くの人々の興味を惹きつけた2010年を除けば、ESPNは低い視聴率を記録している(可能性のある視聴者はすべて全米中の競馬場にいたに違いない)。土曜日の放送の全体的な視聴率は、BCクラシックの前は1.1%(昨年は2.4%)、BCクラシック自体の視聴率は1.2%であった(昨年は3.1%)。

 ESPNがブリーダーズカップに対して無関心であることは、イベントのニュースの扱い方から明らかである。そのウェブサイトにおいて、レースのすぐ後のヘッドラインニュースの11記事のうち10番目でBCクラシックの結果を知らせていた。

 ABCはブリーダーズカップのことはあまり考えておらず、ローカル局には午後2時から午後3時30分までの時間帯にブリーダーズカップを放送するかローカル番組を放送するかの選択肢を与えていた。デトロイトの競馬ファンは、東ミシガン大学とボール州立大学のフットボールの試合が放映されていたことでブリーダーズカップの前半のレースを見逃し、その後3時30分に競馬中継がESPNに切り替わった時にはミシガン大学とアイオワ大学のフットボールによりブリーダーズカップのはじめのほうが放送されなかった。視聴者は第7レースのBCダートマイルが発走されるまでブリーダーズカップを見ることができなかった。
 

ブリーダーズカップ売上げ
レース名 出走頭数 単勝・複勝・馬単・3連単・4連単の合計
11月4日(金)
BCジュヴェナイルスプリント 9頭 $ 4,621,042   (約3億6,968万円)
BCジュヴェナイルフィリーズターフ 14頭 5,139,651   (約4億1,117万円)
BCフィリーズ&メアーズスプリント 12頭 5,261,036   (約4億2,088万円)
BCジュヴェナイルフィリーズ 14頭 6,131,645   (約4億9,053万円)
BCフィリーズ&メアーズターフ 11頭 5,111,219   (約4億  890万円)
BCレディーズクラシック 9頭 6,912,449   (約5億5,300万円)
11月5日(土)
BCマラソン 11頭 5,496,502   (約4億3,972万円)
BCジュヴェナイルターフ 14頭 6,517,897   (約5億2,143万円)
BCスプリント 9頭 7,429,706   (約5億9,438万円)
BCターフスプリント 14頭 7,364,409   (約5億8,915万円)
BCダートマイル 9頭 7,839,697   (約6億2,718万円)
BCターフ 9頭 7,372,553   (約5億8,980万円)
BCジュヴェナイル 13頭 9,320,868   (約7億4,567万円)
BCマイル 13頭 10,016,409    (約8億   131万円)
BCクラシック 12頭 18,345,600 (約14億6,765万円)


By Mark Simon
(1ドル=約80円)

[Thoroughbred Times 2011年11月19日「Fillies hold their own」]


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