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TOPページ > 海外競馬情報 > ウィンドフィールズ牧場、11月セールを最後に閉場へ(カナダ)【生産】
海外競馬情報
2009年10月30日  - No.21 - 4

ウィンドフィールズ牧場、11月セールを最後に閉場へ(カナダ)【生産】


 ウィンドフィールズ牧場(Windfields Farm カナダのオンタリオ州オシャワ)は、1964年のケンタッキーダービー勝馬であり世界の生産界に最大の影響を及ぼした種牡馬であるノーザンダンサー(Northern Dancer)を含む48頭の優勝馬を輩出したカナダの伝説的な生産事業体である。同牧場は、キーンランド協会(Keeneland Association)の11月繁殖牝馬セールで残っている繁殖牝馬を処分した後、閉場する模様だ。

 E・P・テイラー(E.P. Taylor)氏は1936年にウィンドフィールズ牧場を創設し、サラブレッド生産の歴史において最も重要な生産事業体の1つにまで発展させた。テイラー氏は1989年に亡くなり、1996年に同牧場の生産事業について完全な分割案が提示されたこともあったが、遺族はその後ある程度まで生産事業を再構築した。

 テイラー家は8月20日に報道発表を行い、ウィンドフィールズ牧場のサラブレッド生産事業のオーナーとして、年齢的にも気力の上でも限界に達し、牧場閉鎖のやむなきに至ったと説明した。

 ウィンドフィールズ牧場の場長は、E・P・テイラー氏の娘であるジュディス・テイラー・マッピン(Judith Taylor Mappin)氏が務めている。同氏は、「父が始めた事業は誰もが想像し得なかったほど長く続きました。優良馬と良いスタッフに恵まれたおかげで、この愛する事業を予期していたよりも数十年長く続けることができました」と語った。

 同氏は、「現在創始者の孫世代の年長者たちが、自身の引退計画を考える状況にあることから見て、事業を終わりにしなければならない時が来ています。ウィンドフィールズ牧場の馬は私たちに大きな喜びを与えてくれました。彼らを手放すのは非常につらいです」と付言した。

 E・P・テイラー氏の息子であるチャールズ・P・B・テイラー(Charles P. B. Taylor)氏は、父親が脳卒中に倒れた1980年に生産事業を引き継いだ。チャールズ・テイラー氏は1997年の自身の死まで自身の役割を成し遂げた。

 リック・ウォルドマン(Ric Waldman)氏は1987年から1996年までの間、ウィンドフィールズ牧場の副会長を務めた。

 ウォルドマン氏は、ウィンドフィールズ牧場の馬(生産馬・所有馬・種牡馬)で、後にケンタッキーに種牡馬として繋養されたデピュティミニスター(Deputy Minister)、シルヴァーデピュティ(Silver Deputy)、ザミンストレル(The Minstrel)などを管理した。同氏は、「仮に誰かがサラブレッド生産史における名門牧場について本を書くとすれば、ウィンドフィールズ牧場を避けて通れないでしょう」と述べた。

 同氏は、「ウィンドフィールズ牧場の偉業には、同牧場がカナダを本拠にして事業を展開していることも含まれます。世界の競走馬生産の中心地はケンタッキーであるとされています。ケンタッキーからはるか北に離れているカナダのオンタリオ州で生産事業を運営するのは、生産シーズンの日照時間が短く、牧草の生育が遅いから不利であると考える人もいますが、テイラー一族は不利を克服し事業を成功させました」と語った。

 E・P・テイラー氏は1953年、カナダ人で初めてジョッキークラブ(訳注:北米の血統登録機関、サラブレッド生産と競馬への貢献が顕著な者を会員とする)の会員となった。同氏は自身の名義でノーザンダンサーを生産した。ニアークティック(Nearctic)を父にもつ小柄な産駒であった同馬は1歳馬セールで売れ残り、ウィンドフィールズ牧場の服色で走ることになったのだが、その後競馬場でチャンピオン馬となり、歴史上最も影響力を持つ種牡馬の1頭となった。

 テイラー氏は傑出した生産者として1977年と1983年にエクリプス賞を獲得し、ウィンドフィールズ牧場は収得賞金で9回、ステークス競走勝鞍数で13回、勝鞍数で19回、北米の最優秀生産者に選ばれた。

 ウィンドフィールズ牧場は、15回カナダの最優秀牧場となっており、同牧場の生産馬はクイーンズプレートS(カナダダービー)を21回制し、これは最多記録である。

 ウィンドフィールズの優良生産馬のリストには、以下の馬が名を連ねる。

  • ノーザンダンサー産駒でエプソムダービーを制した (1)ニジンスキー(Nijinsky)、(2)ザミンストレルおよび (3)セクレト(Secreto)
  • エクリプス賞を受賞した (4)デヴィルズバッグ(Devil’s Bag)および (5)グローリアスソング(Glorious Song)
  • 英国と愛国の双方あるいはいずれかのチャンピオン馬となった (6)ストームバード(Storm Bird)、(7)エルグランセニョール(El Gran Senor)、(8)シャリーフダンサー(Shareef Dancer)、(9)アワーシフ(Awaasif)、(10)ダンザトーレ(Danzatore)および (11)トライマイベスト(Try My Best)
  • カナダの最優秀種牡馬となった (12)ヴァイスリージェント(Vice Regent)および (13)アーチャーズベイ(Archers Bay)
  • 競走馬としてよりも種牡馬として大成した (14)セイントバラード(Saint Ballado)
  • 日本で記録的なリーディングサイアーとなった (15)ノーザンテースト(Northern Taste)

 ウォルドマン氏は、「オシャワにあるウィンドフィールズの土地を歩くと、幾多の歴史的建物や有名馬のお墓が目に入り、感銘を受けるでしょう。同牧場は、世界のサラブレッド生産および競走の歴史に名を残しました。すべて、1歳馬セールで売れ残った小柄な馬がきっかけでした」と語った。

By Pete Denk

[Thoroughbred Times 2009年8月29日「Windfields Farm to end operation following November sale」]


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