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TOPページ > 海外競馬情報 > マキューン騎手、競走中にライバル騎手から鞭を借りる(イギリス)【その他】
海外競馬情報
2008年12月19日  - No.24 - 2

マキューン騎手、競走中にライバル騎手から鞭を借りる(イギリス)【その他】


 ジェイソン・マキューン(Jason McKeown)騎手は、11月14日にチェルトナム競馬場のレースにおいて、前半で騎乗馬フーピー(Hoopy)が躓いたときに鞭を落とし、コース上の丘の頂上あたりで一か八かの作戦に出た。

 マキューン騎手は、鞭さえあれば、この6歳馬はまだ能力を発揮できると確信し、残り3ハロンで脚色が衰えて下がってきたキングハラルド(King Harald)に騎乗するドナル・デヴェロー(Donal Devereux)騎手に並びかけ、同騎手の鞭を奪い取る行動に出た。

 デヴェロー騎手は、自発的に鞭をマキューン騎手に渡したと言っているが、そういう風には見えなかった。

 マキューン騎手は、「後方からでは、鞭が無ければどうにもならないことは分かっていました。デヴェロー騎手は私の行動にショックを受けていましたが、彼には勝つ見込みはなかったと思います。私は誰にも迷惑を掛けていません」と語った。

 デヴェロー騎手は、「マキューン騎手は鞭を必要とし、私には勝ち目がなさそうでした。私はキングハラルドをこれ以上無理に追うのを断念しようとしているところでした」と述べた。

 マキューン騎手が鞭を使ったことで状況は一変し、奮起したフーピーはありそうもない位置から追い込んで、レース後半に疲れが見えたアレクサンダーザグレート(Alexanderthegreat)を3馬身1/2離して打ち負かし、優勝した。

 マキューン騎手の行為について、チェルトナム競馬場の裁決委員はどちらかといえば同情的であり、不適切騎乗を理由に、わずか2日間の騎乗停止とした。

By Graham Dench

BHA、鞭の借用事件をうけてルールを変更か

 マキューン騎手が11月14日にチェルトナム競馬場で、レースの最中に他の騎手の鞭を奪ったことが議論を呼び、このような行動を禁じる明文のルールが定められるかもしれない。

 アイルランド人でまだ若いマキューン騎手は、オープニング開催の第1レースでフーピーに騎乗し、残りの3ハロンのところで疲れているキングハラルドに騎乗していたライバルのドナル・デヴェロー騎手から鞭を奪い優勝した後、2日間の騎乗停止となった。

 マキューン騎手の行為は、施行規程の中で明文によって禁じられている訳ではなく、“不適切な騎乗”のカテゴリーに該当すると裁決委員は判断した。

 BHAの広報担当ポール・ストラサーズ(Paul Struthers)氏は、これを受けて施行規定を変更するかどうかを聞かれて、「それを明言するのは時期尚早です。検討はするつもりです。しかし、だからといって施行規定が変更されるとは限りません」と述べた。

 「騎手が競走中に他の誰かから鞭を取ったり借りたりすることはできないということをルールに明定するか検討することになるでしょう」。

 「30年前にレスター・ピゴット(Lester Piggott)騎手がフランスで同様の行為をしたことがあります。メディア関係者に聞いても、そのほかの例を知る者はいませんでした」。

 「不適切騎乗ルールは適用範囲が広く、いろいろな騎乗態様が対象となります。裁決委員はマキューン騎手の行為が不適切であるという判定をしました。騎手が鞭を落せば、酷なことですがそれまでです」。

 ストラサーズ氏は、裁決委員はデヴェロー騎手に対しても同様な処置をするつもりかと聞かれ、「裁決委員はそれも検討した結果、デヴェロー騎手の行為は適切ではなかったと考えています」と述べた。

 しかし同氏は、たとえマキューン騎手が他の騎手の鞭を使ったことで明らかに有利になったにしても、フーピーは失格とはならないと強調した。

 同氏は、「1着馬のフーピーと2着馬のキングハラルドの間には妨害行為はありませんでした。だからフーピーを競走結果から排除する理由はありません。このことを対象とするいかなる規定もありません」と述べた。

 「競走結果が変更されるといつでも、議論を呼びます。裁決委員は出来るかぎり客観的でいようと心がけていますが、このような事件においては主観的になってしまいます」。

 アレクサンダーザグレートの調教師マーク・トンプキンス(Mark Tompkins)氏は、厳しい措置が取られるべきであると確信しており、自身のウェブサイトに次のように記している。「このような事例はただちに根絶すべきです。さもなければ誰もがそのようなことするようになり、競馬は曲芸になってしまうでしょう」。

By David Carr

馬主、BHAに鞭借用問題を終結させることを要求

 シンジケート馬主のシックスブロークス(Six Blokes)のメンバーであるクリストファー・マシー(Christopher Massey)氏とその仲間は、彼らの2着馬アレクサンダーザグレートが優勝しなかったことに落胆しているが、裁決委員の裁決結果について不服申立てをするつもりは無いようだ。しかしBHAに対し、このように議論を招く行為が繰り返されないよう、競馬施行規程の見直しを要求し、次のように語った。

 「レスター・ピゴット元騎手が1979年にフランスで同じことをして、20日間の騎乗停止処分を受け、競走に負けたことを憶えています。何にも増して腹立たしいのは、だれかの道具(鞭)を取る(借りまたは奪う)ことを許すか否かについて白黒をつける規定が競馬施行規程にないことです」。

 「もしゴルフトーナメントでクラブをなくした場合、誰かに借りることは許されません。もしリレーでバトンを落としても、他のチームのバトンを奪い取ることはできません」。

By Graham Green

[Racing Post 2008年11月15日「McKeown borrows whip and persuades Hoopy to get up late」 11月16日「BHA may change rules after whip ‘borrowing’ incident」 11月18日「Owner demands BHA puts an end to whip ‘borrowing’」]


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