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TOPページ > 海外競馬情報 > 賭博の自由化に関するWTOの仲裁(アメリカ)【開催・運営】
海外競馬情報
2008年01月25日  - No.2 - 5

賭博の自由化に関するWTOの仲裁(アメリカ)【開催・運営】


米国、賭博の自由化除外に関する関係国との補償協定を締結

 米国は、2007年5月世界貿易機構(World Trade Organization: WTO)のサービス貿易自由化の約束表から賭博を除外することとし、これに伴う補償交渉を進めてきた。このほど米国と主要関係国との補償交渉が妥結した。

 この補償交渉の妥結は、原告であるアンティグア・バブーダとの貿易紛争の決着に向けた一歩となる。

 米国は2007年12月18日、利害関係があるとして、当初から紛争処理に第3国として参加していたEU、カナダ、日本と協定を締結し、4つのサービス 分野において市場アクセスのレベルを引き上げた。4つの分野とは、(1) 郵便・宅配便、(2) 研究・開発、(3) 保管・倉庫業、(4) 検査・分析である。米国通商代表部(Office of the United States Trade Representative)のグレッチェン・ハメル(Gretchen Hamel)氏は、「これらの協定は、GATS協定第21条にもとづいて、WTOサービス自由化約束表の訂正に伴う補償をし、これによりWTOの義務を履 行するものです」と述べた。

 欧州共同体は、「この補償の経済的効果は数値で示せないが、欧州のサービス企業にとっては、米国の重要な分野においてビジネス機会が広がったのは明らかである」との声明を出した。

 ほかにインド、コスタリカおよびマカオとの間で、今後3ヵ月、補償に関する仲裁手続きが行われる見込みである。

全米サラブレッド競馬協会の評価

 全米サラブレッド競馬協会(National Thoroughbred Racing Association:NTRA)は、この事案に注目してきた。なぜなら、アンティグア・バブーダは、米国が賭博の自由化を約束しておきながら、アン ティグア・バブーダの越境賭博を禁止するのはWTO協定違反であるとWTOに提訴していた。アンティグア・バブーダは、(1) 米国が主張するインターネットによる越境賭博の禁止措置は、州間競馬法によるオンライン競馬賭事などの例外を認めていることから受け入れられない、(2) 米国はあらゆる形態のインターネット賭博を認め、市場全体を開放すべきである、と主張してきた。WTOは一貫してこれを是認してきた。

 NTRAのアレックス・ウォルドロップ(Alex Waldrop)会長は、次のように語った。「米国がWTOの自由化約束表から賭博を除外することは、米国がWTO条約上の義務を守って紛争を解決し、越 境賭博規制環境を回復するための唯一の方法です。NTRAは、米国が賭博を自由化約束表から除外することを従来から支持してきました。主要関係国との補償 協定が成立したことで、越境賭事サービスの規制に関するWTO紛争が、終結に向けて大きく前進するでしょう」。

[thoroughbredtimes.com 2007年12月20日「United States reaches trade agreement on gambling」]

米国はアンティグア・バブーダに対して年間2,100万ドル相当の補償へ

 アンティグア・バブーダは、米国が住民に対して、海外のインターネットサイトを利用した賭博を制限するのはWTO協定違反であるとして、WTOに提訴し ていた。敗訴した米国は、サービス貿易に関する一般協定(General Agreement on Trade in Service: GATS)の自由化約束表から賭博を除外する方針をとった。

 GATSの自由化約束表から賭博を除外するために米国が負担すべき補償に関して、世界貿易機構(World Trade Organization: WTO)は2007年12月21日、米国とアンティグア・バブーダに対して仲裁決定を下した。その内容は、アンティグア・バブーダに対して、米国からの年 間2,100万ドル(約25億2,000万円)相当の知的財産の使用を認めるというものであり、この数字はアンティグア・バブーダが要求していた額よりも はるかに低い。

 アンティグア・バブーダは、年間34億ドル(約4,080億円)相当の知的財産の使用を要求していたので、12月21日のWTOの仲裁決定は、いわば米国の勝利といえる。

 仲裁手続きでは、米国がWTO協定に違反したことによって生じた損害額の算定方法が議論されたが、最終的には米国が提案した算定方法が採用されたことに対して、3人の仲裁委員のうち1人が異議を唱えていた。

 アンティグア・バブーダのマーク・メンデル(Mark Mendel)弁護士は、「紛争処理委員会が対抗措置として、米国産業界の知的財産権に対するわが国の保護義務を2,100万ドル相当額免除することに満 足しています。このような裁定は過去に1つしかありません。とても強力な武器と考えています。3人のうち2人の仲裁委員が損害額の評価方法について最も米 国に好意的な方法を認めたことに驚いています」と語った。

 米国通商代表部(Office of the United States Trade Representative)は、補償の裁定は公平であったと述べ、声明において、「アンティグアの主張はあきらかに行き過ぎです。米国は紛争処理委員 会が決定した補償額がアンティグアの要求額の100分の1にも満たなかったことに満足しています」と述べた。

 

By Frank Angst
(1ドル=約120円)

[thoroughbredtimes.com 2007年12月21日「WTO awards Antigua and Barbuda $21-million annually」]


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