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TOPページ > 海外競馬情報 > カリフォルニア州、勝馬投票プログラムミス問題を調査(アメリカ) 【開催・運営】
海外競馬情報
2008年07月04日  - No.13 - 1

カリフォルニア州、勝馬投票プログラムミス問題を調査(アメリカ) 【開催・運営】


 あるカリフォルニア州の賭事客は、今年のケンタッキーダービー(G1)でコンピューターによるランダム馬券を1300ドル(約14万3000円)買ったが、すべて外れてしまった。実は的中する可能性がゼロだったのだ。

 カリフォルニア州競馬委員会(California Horse Racing Board:CHRB)は、州内におけるすべてのクイックピック賭け(Quick Pick betting)の中止を命じた。理由は、サイエンティフィックゲームズ社(Scientific Games: SG)(ご大層な社名であり、コンピュータープログラムは完全無作為抽出法を採用していると称している)によるコンピュータープログラムからある馬番が消えていたミスが判明したからである。CHRBはこの問題を調査している。

 スキャンダルの発端は、ある賭事客がベイメドウズ競馬場でケンタッキーダービーの1ドルのクイックピック馬券を1300ドル(約14万3000円)購入したものの、その馬券のどこにも馬番20が入っていないと指摘したことだった。ケンタッキーダービーは、馬番20のビッグブラウン(Big Brown)が優勝した。クイックピック馬券は馬番の無作為の組合せによる馬券だが、馬番20は一度も現れなかった。

 カリフォルニア州の州議会議員リーランド・イー(Leland Yee)氏は、州の会計検査官に、この問題によってカリフォルニアの賭事客が被った損失を調査し、究明するよう要求した。

 イー氏は、「おそらくカリフォルニアの多数の賭事客が賭金をだまし取られたことでしょう。ミスの原因と発生時期およびカリフォルニア州民の損失額がどのようなものであったか、またこの問題が州営宝くじ(クイックピック宝くじが数百万ドル売られている)にも波及しているかどうかについても、調査を要求しま した」と述べた。

 これまでにSGからコメントは出されていない。

 CHRBのリチャード・シャピロ(Richard Shapiro)委員長は、CHRBの調査は、事実関係ばかりでなく、SGが問題に気づいたあと報告を怠っていなかったか否かについても重点を置くと述べた。

 同委員長は、「もし調査の結果、SGがCHRBの調査の前にこの機能不良に気がついていたにもかかわらず報告を怠っていたことが明らかになれば、事態はとくに深刻です。競馬産業の賭事システムは、透明性があり信頼性の高いものでなければなりませんし、この明白なミスの処分は真剣に行うべきです。賭事の公正確保は私たちの果たすべき義務であり、賭事客を徹底的に保護しなければなりません。CHRBはこの件について可能なあらゆる手段を尽くし、問題の全容を徹底的に究明することを確約します」と述べた。

 北中米競馬委員会協会(Association of Racing Commissioners International:RCI)のエド・マーティン(Ed Martin)会長は、メンバーである統括機関すべてにこの問題に関する情報を提供したと述べた。同会長は、RCI保全部局の監視用ソフトウェアならば、この無作為抽出法で公正な賭けを行っていなかったクイックピック馬券の問題を探知できたかもしれないと語った。

 RCIは、各州が監視ソフトウェアを設置することを要求する模範ルールを可決したが、各州はそれを導入するのに手間取っている。しかしマーティン会長 は、ニューヨーク州競走・賭事委員会(New York State Racing and Wagering Board)が4月に賭事の公正確保に関する模範ルールを承認したことで事態を楽観視している。しかし、現時点において、このような問題は即時に発見する見込みがほとんどないため、概して競馬界では事件発生後に対処せざるを得ない状況にある。

 この最新のスキャンダルに関して、CHRBのカーク・ブリード(Kirk Breed)専務理事は5月9日、カリフォルニアの全ての競馬協会と契約してトータリゼータ装置を供給しているSGに対して指示を出した。その指示はCHRBの認可施設におけるクイックピック馬券の販売を中止することを命じた。

 シャピロ委員長は、SGが賭事を運営している他の競馬管轄区においても同様のプログラムミスが存在する恐れがあることを示唆し、この問題についてマーティン会長に助言した。

 シャピロ委員長は5月15日付のマーティン会長宛てのeメールに、「CHRBは憂慮すべき問題に直面しています。SGが関係している他の競馬管轄区もこの問題に速やかに対処できるように、RCIとともにこの件に取り組むつもりです」と記した。

 ブリード氏は、CHRBはいっさいの妥協を排してパリミューチュエル賭事の公正確保に取り組むべきであると述べた。CHRBによる調査は、副専務理事の リチャード・“ボン”・スミス(Richard “Bon” Smith)氏が指揮している。イー氏は、州の会計検査官に徹底的な再調査を行うよう依頼している。

 イー氏は、「このような問題の発生は到底容認できないことであり、賭事システムに対するチェックがまったく効果がなかったことにもショックを受けました。カリフォルニアの賭事客はきちんとした対応を受ける権利がありますし、少なくとも一般大衆は答えを知る権利があります。私は、CHRB、SGおよびその他の関係者に綿密な調査を行うよう要求しました」と語った。

By Frank Angst
(1ドル=約110円)

[thoroughbredtimes.com 2008年5月20日「California investigates racing’s latest integrity issue」]


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