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TOPページ > 海外競馬情報 > 財務大臣、「賭事市場開放でファンの選択肢が広がる」と語る(フランス)【開催・運営】
海外競馬情報
2008年06月20日  - No.12 - 1

財務大臣、「賭事市場開放でファンの選択肢が広がる」と語る(フランス)【開催・運営】


 フランスはインターネット競馬賭事市場の開放を進めようとしている。この問題を担当するエリック・ヴォルト(Eric Woerth)財務大臣は、競馬部門の新たなシステムのあるべき姿を明確にする。同大臣の予測では、市場開放は1年半後になる。その前に同大臣は、競馬界の不安を拭い去ろうとしている。本紙は、同大臣にインタビューを試みた。


パリ・テュルフ紙(以下:Q): 4月24日にデュリユー報告書(rapport Durieux)がインターネット上で公開されました。欧州委員会(Commission europeenne)による賭事市場開放要求に対するフランスの立場はいかがですか?

 エリック・ヴォルト(Eric Woerth)財務大臣(以下:A): 政府は、フランス場外馬券発売公社(Pari Mutuel Urbain: PMU)とフランス宝くじ公社(Francaise des Jeux)以外の賭事業者にインターネット賭事市場を開放する方針です。無論、大統領もこの方針を承認しています。

 第1に、この方針は現実主義に立脚するものであり、他の選択肢はまったくありません。フランスではインターネットを使った違法賭事の規模が数十億ユーロに達しており、このような違法行為を野放しにはしておけません。

 第2に、オンライン賭事市場は秩序ある開放がなされるべきです。デュリユー報告書は、この点について、現行制度の重要な部分は今後も維持すべきであると 貴重な勧告をしています。例えば、競馬について今後とも維持すべき制度は、(1) パリミューチュエル方式(競走をないがしろにする傾向にあるブックメーカーは認めない)、(2) 競馬界を保護するための資金の還流、(3) 国家に対する財政的貢献です。

Q: 市場開放ということは他の賭事業者が参入するということですか。
 
A: はい。明確な条件のもとに、賭事業者の参入を認めることになります。インターネットを使った違法賭事との戦いにとどまらず、マネーロンダリングや犯罪に対する戦いにも貢献できるよう、賭博の規制・取締りのための統一機関を設立します。賭事依存症を防止することも念頭においています。今回の市場開放に関しては、許可・基準の相互承認の原則は採用しません。つまり、マルタ島での賭事営業権を持っていても、フランスでの営業許可を持っていなければ、フランスでは賭事営業できません。そして最終的に、私たちが必要とする取締りを即時に行えるように、サーバーその他の設備はフランス領土に置かなければなりません。
 
Q: この点について、イタリアは欧州委員会に注文をつけられました。
 
A: フランスは、スポーツ賭事だけでなくポーカーやカジノなどの賭事の分野で、インターネット賭事市場を開放することを検討しており、欧州委員会の要求以上に総合的かつ野心的な計画を提出する用意があります。フランスは欧州委員会と市場開放のあり方について議論することになるでしょう。しかし、市場開放ということはより一層の取締りが行われるということです。
 
Q: インターネット上の商業活動を取り締まるのは技術的に複雑ですが・・・
 
A: 取締りの強化はインターネット上では容易でないと自覚していますが、取り組まなければなりません。なぜなら、合法的な賭事を発展させるためには、違法行為と戦うことが必要だからです。
 
Q: 他のスポーツ賭事の増加は、賭事客の選択肢を広げ、競馬賭事に影を落とし、競馬界への資金還流にも影響を与えるのではありませんか?
 
A: 他のスポーツ賭事と比べて競馬賭事の条件が不利になりすぎないように、相応の控除率が定められるべきです。また、PMUが他のタイプの賭事を行うことを妨げるものは何もありません。現実を直視すれば、これはPMUにとってチャンスです。PMUは実力がありますし、専門的な技術を持っています。市場の変化に即応しチャンスをつかむことができるでしょう。私は、PMUの対応力に何の疑いも持っていません。
 
Q: PMUの活動範囲が広がるということは、PMUが国境を越えて活動することも含むと考えてもよろしいのでしょうか?
 
A: もちろんです!私は、PMUに行動を起こすように促していますし、PMUもその用意ができていると思います。
 
Q: 市場開放のスケジュールはどのようなものでしょうか?
 
A: 物事を正しく処理するために慎重に検討していきます。夏前に首相と大統領に市場開放計画を提出する予定です。財務大臣その他の閣僚からなる関係閣僚協議会が開かれます。2008年は、市場開放の基本的な方向付けを現在の賭事業者とともに検討し、これから1年から1年半の間に法律制度を整備します。市場開放の準備はこのように進められます。
 
Q: 欧州委員会等への対応はいかがですか?
 
A: 私は欧州担当国務大臣のジャン=ピエール・ジュイエ(Jean-Pierre Jouyet)氏とともに、欧州委員会には市場開放の進捗状況を報告し、また欧州司法裁判所(Cour europeenne de justice)にも市場開放の手順を説明し、了解を得るつもりです。また、私たちの希望は、欧州連合(Union europeenne)における賭事の管轄権が各加盟国にあることを再確認し、その分野に適用される一般原則を定めることです。フランスが欧州連合の議長国となる(2008年7月1日〜12月31日)前に、この件に関してフィンランド、スウェーデン、ドイツ、ポーランドと会合したいと思います。

市場開放によって賭事業者が不利にならないようにすべきです。しかし、競馬界にとって市場開放は時代の流れです。事態の変化に躊躇せず、前向きに物事を変えようとする姿勢が大事です。心配する必要はありません。競馬界を危険にさらすのは論外です。

 
Q: フランスの姿勢について欧州委員会の同意が得られる見込みはありますか?
 
A: 欧州委員会の圧力に屈して物事を進めることはありません。私が関心を持つのは、現実的になることです。違法賭事の規模は60〜100億ユーロ(約9600億〜1兆6000億円)と推定されます。もし何もしなければ、訴訟を起こされ、フランスの賭事制度は破壊されてしまいます。たとえ欧州委員会の全面的な同意が得られなくても、事態を収拾する望みはあります。
 
Q: インターネット賭事だけでなくそれ以上のことに興味を持たれているように感じられますが...
 
A: いいえ、私たちは本当にただインターネット賭事のことを考えています。
 
Q: 海外の賭事運営業者が、フランス政府から営業権を取得することなくフランス国内に進出することは論外ですか?
 
A: 全く論外です。
 
Q: 国際的な企業が、フランスで競馬を開催し賭事を受け付けるという野心をもっていますが、これは考えられないことですか?
 
A: 考えられないことです。/SPAN>
 
Q: インターネット賭事市場開放により、競馬ファンにもたらされる利点はどのようなものですか?
 
A: 複数の賭事業者が提示するオッズを、競馬ファンは選択できます。これは利点です。競馬界について言えば、目標は資金源を確保することです。そのためには、行動を起こさなければなりません。闇雲に行動を起こしても良いわけではありませんが、とにかく行動を起こさなければなりません。私たちは競馬賭事を叩き売りしているのではありません。行動を起こしているのです。

By Patrick Blain
(1ユーロ=約160円)

[Paris Turf 2008年4月26日「Eric Woerth:《Les turfistes vont avoir le choix》」]


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