EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬情報 > 薬物は香港では禁物(香港)【開催・運営】
海外競馬情報
2007年03月23日  - No.6 - 3

薬物は香港では禁物(香港)【開催・運営】


 昨年は、世界最大レースの3つまでが薬物騒ぎのせいでその名声を傷つけられた。有罪とされた関係者はいずれも裁定に従うことを拒否したが、なかでも最も騒々しかったのはキャセイ・パシフィック・香港・スプリント(Cathay Pacific Hong Kong Sprint)の関係者だった。

 大本命馬のテイクオーバーターゲット(Takeover Target)は、血液検査をした7回とも禁止薬物が検出され、レースの僅か数時間前に同馬は出走から除外された。

 もし同馬がスプリントに勝てば関係者は賞金684万香港ドル(約1億1000万円)とボーナス100万米ドル(約1億2,000万円)を獲得できたのだが、逆に多額の出費が生じた。

 調教師兼共同馬主のジョー・ジャニアク(Joe Janiak)氏は20万香港ドル(約260万円)の過怠金を支払い、輸送費補助金をジョッキークラブに返還しなければならなくなった。

 ジャニアク調教師は、競走当日の午前中には同馬の体内から薬物は無くなっているだろうと、ごくわずかな可能性を根拠として同馬は除外されるべきではないと主張したが、これは香港ジョッキークラブをいらだたせることとなった。もし同クラブ職員が強く主張したように、同師が週の初めに同馬の出走を取り消していたならば、ジョッキークラブは激怒しなかっただろう。

 怒らせてはいけない競馬統括機関があるとすれば、それは香港ジョッキークラブである。特に同馬がレースに参加するかどうかは、香港の馬券売上に大きな影響をもたらしたからだ。

 ジョッキークラブの次期最高経営責任者であるウィンフリード・エンゲルブレヒト=ブレスケス(Winfried Engelbrecht-Bresges)氏は、同クラブはテイクオーバーターゲットを競走除外にしたことについて謝罪はしないと語った。

 同氏は「我々は、香港の大レースへの出走を希望する人に対して、これが我々のルールであるという明確なメッセージを伝えたい」と言い、「競馬とは最高の馬を決めるもので、どの馬に最高の獣医師や薬剤師がついているかを決定するものではないと信じている」、「私は、絶対にこの方針は変更しないと皆様に断言したい」と述べた。

 全くウィンフリードが言う通りである。ジャニアク調教師は何とでも不満を述べることはできるが、陽性は陽性だ。結果は変えようが無い。釈明も、異議申し立ても、再招待も無い。それが香港のやり方である。

 この種の事件はこれが初めてではない。ドバイ・ワールドカップ(Dubai World Cup)の2着馬ブラスハット(Brass Hat)がステロイド陽性により失格となり、同馬のバッフ・ブラッドレー(Buff Bradley)調教師はアメリカ人調教師仲間と共に今年の同レースをボイコットすると抗議した。

 一方、もう一頭の世界的スーパーホースであるディープインパクトは、凱旋門賞出走後の検査で禁止薬物の陽性反応が出たため、3着から失格にさせられた。

 もちろん、薬物のせいで台無しにされるのは競馬だけではない。

 昨年、アメリカの自転車選手フロイド・ランディス(Floyd Landis)、アメリカの短距離選手ジャスティン・ガトラン(Justin Gatlin)、そしてパキスタンのクリケット選手ショアイブ・アクタール(Shoaib Akhtar、結果的には嫌疑が晴れた)等の有名選手は、成績は非常に良かったが、全員薬物検査で恥をかいた。そして競馬の世界でも、キーレン・ファロン(Kieren Fallon)騎手の6ヵ月騎乗停止事件は忘れるべきではない。同じようにこの問題が論議の的にされた。

 もし世界の競馬が香港のやり方に倣っていたら、このように議論されることも無かっただろう。香港ジョッキークラブは、大半の国のようなレース直前直後の検査ではなく、むしろ馬の到着直後の検査が重要であると主張している。

 そうなれば、調教師はレース前に陽性反応を知り、馬の出走を取り消すことができ、厳しい制裁を受け困惑することもなくなる。しかし最も大事な点はレースが公平に行われることである。

 もちろんジャニアク調教師は自分流に行動してひどい目にあった。同調教師以外の殆どの人々は不平を言っていなかった。

[Pacemaker 2007年2月号「 Drugs: just don’t do them in Hong Kong」]


上に戻る