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TOPページ > 海外競馬情報 > 2008年度の賞金補助金削減(イギリス)【開催・運営】
海外競馬情報
2007年10月19日  - No.20 - 4

2008年度の賞金補助金削減(イギリス)【開催・運営】


 すでに英国の競馬場は、競馬賭事賦課公社(Levy Board: 賦課公社)からの来年度の賞金補助金総額が今年度の5,500万ポンド(約132億円)から550万ポンド(約13億2,000万円)減額されることが通知された。

 そして次に、基本給付額(basic daily rates: BDRs)として各競馬場に支払われる補助金の金額が通知されることになる。

 最近、競馬場は賞金支払に必要な現金を自己資金から捻出しかねており、多くの競馬場がBDRsの新しい計算方式に気をもんでいる。

 新計算方式では、賭事売上げを重視し、開催日数に応じた配分はあまり重視しておらず、これが多くの競馬場の苦痛をいっそう増やした。

 ここ数年比較的安定した日程で開催されていた障害競走は、総じて平地競走よりも削減率が小さい。平地競走においては、2008年に賦課公社の補助金の削減は、全1,504開催日のうち948開催日に及んでいる。この日数は前年比16.5%増となる。

 41障害競馬場と35平地競馬場のうち、BDRsが増加したのは、わずかに4場で、すべて障害競馬場である。これらには、26.8%増のエイントリー競馬場と6.1%増のチェルトナム競馬場が含まれる。いずれも賭事売上げ高を重視する新方式から特に恩恵を受けた。

 平地競馬場におけるBDRsの減少は、アスコット競馬場の5.05%減からヤーマウス競馬場の酔いも醒めるような43.6%減 とさまざまである。また障害競馬場における減少は、ヘイドック競馬場の1.6%減からウォーウィック競馬場の 24.1%減、そしてヘクサム競馬場のとてつもなく大きい48.1%減までさまざまである。

 賦課公社の競馬担当常務理事デヴィッド・ブラッドショー(David Bradshaw)氏は、ブックメーカーからの収入は減り続けており、2009年に賦課公社が2008年と同様の日数を支援できるかどうか“不明”であると警告した。

 ブラッドショー氏は、「私たちの賞金助成額は、2006年の6,250万ポンド(約150億円)から今年は5,500万ポンド(約132億円)に減少しました。来年は4,950万ポンド(約118億8,000万円)まで減少するでしょう。それにもかかわらず、同期間に開催日数は8%増えており、補助金が色あせつつあると感じられているようです。我が社のロブ・ヒューズ(Rob Hughes)会長はすでに、賦課公社の助成能力とのバランスからみて開催日数の増加が行き過ぎていないかと、公の場で疑問を投げかけました」と述べた。

 ブラッドショー氏は、2008年に各競馬場が受け取る基本給付額の公表にあたり、新計算方式は、全般的に賦課公社の目的を達成したと述べた。

 また同氏は、「いくつかの競馬場が営業上の判断として、賞金額への資金投入を増やしませんでした。これは賦課金が増加しているときには有利に働きますが、収入が落ちている今、このことが多くの競馬場を苦しめるにいたっています」と語った。




 基本給付額(basic daily rates: BDRs)は3つの要素を検討して各競馬場に付与される賞金補助額である。その要素とは、(1) 全競馬場一律の基礎金額 (2)(英国競馬統括機構(British Horseracing Authority: BHA)の開催日ではなく)競馬場自身の開催日への自己資金の投入額の3ヵ年平均に基づいた評価表による格付け (3) 各競馬場の賭事売上げ高と賞金総額、である。

 午後開催を基準とし、夜開催はその80%、ほかでは公休日のある週末が50%となる。

 冬シーズン(1月1日〜3月19日)に、全天候型馬場で行われる午後開催はそれぞれ、31,680ポンド(約760万円)のBDRsを受け取る。

 2008年のBDRsは、賦課公社がBHA、イギリス競馬場協会(Racecourse Association)、イギリス馬主協会(Racehorse Owners Association)の同意のもと、新方式に基づいて計算された。

 4,950万ポンド(約118億8,000万円)の賦課公社の賞金補助金総額の内訳は以下のとおりである。

  • 賭事要素…全体の25%に相当する1,237万5,000ポンド(約29億7,000万円)。
    2005〜2006年の賭事売上額2ヵ年平均と2004〜2006年の賞金総額3ヵ年平均の加重平均を基礎として各競馬場に配分される。2007年は5,500万ポンド(約132億円)の補助金総額の7.5%にあたる412万5,000ポンド(約9億9,000万円)が賭事要素として配分された。

残額(全体の75%)の60%が平地競馬場に、40%が障害競馬場に配分される。これをさらに各競馬場に配分する要素は次のとおりである。

  • 基礎要素…25%を、2008年の開催日数に応じて配分する(2007年は40%)。
  • 評価表による要素…75%を、2004〜2006年の競馬場とスポンサーによる賞金交付額に対する貢献の3ヵ年平均を基礎とする評価表により、配分する(2007年は60%)。

基礎要素と評価表による要素の合計金額は平地競馬場で2,137万4,000ポンド(約51億3,000万円)に、障害競馬場で1,431万8,000ポンド(約34億4,000万円)に達する。2007年は、それぞれ2,952万4,000ポンド(約70億9,000万円)と1,975万9,000ポンド(約47億4,000万円)だった。

(1ポンド=約240円)

[Racing Post 2007年9月5日「Prize-money in 2008―where the axe falls」]


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