EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬情報 > スロットマシンの売上げ不振による打撃(アメリカ)【開催・運営】
海外競馬情報
2007年07月20日  - No.14 - 1

スロットマシンの売上げ不振による打撃(アメリカ)【開催・運営】


 スロットマシンの併設によって、ガルフストリームパーク競馬場の交付賞金が増加するという競馬関係者たちの期待は、今年の冬には失望に変わるだろう。南フロリダの競馬場のスロットマシンの売上げは期待外れどころか、全くひどいものとなった。

 5月1日〜20日、ガルフストリームパーク競馬場で稼動した1,221台のスロットマシンの1台当たり1日平均売上げは、70ドル(約8,400円)だった。2006年11月15日、同競馬場で516台のスロットマシンが稼動し始めたが、その当時の1台当たり売上げ415ドル(約49,800円)から大幅に減少した。

 同競馬場を所有するマグナ・エンターテインメント社(Magna Entertainment Corp.: MEC)関係者は、今年初め、1台当たりの売上げが急落したことを認めた。MECは今春から売上げ増加キャンペーンに乗り出したが、好転しなかった。17の広告看板やテレビ広告を追加した後も、スロットマシンの売上げは落ちているとフロリダ競馬慈善保護協会(Florida Horsemen’s Benevolent and Protective Association: FHBPA)常務理事ケント・スターリング(Kent Stirling)氏は述べた。

 同氏は、「今なお、スロットマシン1台当たりの売上げが国内的に、おそらく国際的にも最低記録を更新するという深刻な傾向を目の当たりにしています。呆然とさせられる状況です。何故スロットマシンの売上げが低調なのか、その理由について私なりの見解を持っていますが、全く披露するに足りるようなものではありません。というのも、私は1日平均1台あたり500ドル(約6万円)は売上げるだろうと信じていましたから」と語った。

 売上げの減少傾向を反転させようとしていくつか手直しが行われた。売上げ実績の上がらない機種を、人気のあるウィール・オブ・フォーチュン(Wheel of Fortune)やビデオ・ポーカーのような新機種に入れ替えた。スロットマシン場の飲食サービスについて、顧客はビュッフェで20ドル(約2,400円)以上支払わなければならなかったが、より安価で提供できるようにした。サンドイッチ、ピザ、ビスケット類を提供できる飲食用カウンターも備えた。

 5月初めのMECの電話会議で、最高経営責任者マイケル・ニューマン(Michael Neuman)氏は、ゲーミング事業最高責任者としてガルフストリームパーク競馬場ならびに同社の他のゲーミング事業をアシストする人材を求めているところだと語った。

 同氏は電話会議の中で「顧客獲得方法について問題があることが明らかです。これはマーケティングの問題でもあります。スロットマシン営業開始当初、機械1台あたりの純益はかなり良い成績を上げました。その訳は、おそらく新商品への好奇心にあると考えられます。誰でも新しいことは試してみたいと思うものですが、一度試してしまうと再び戻ってくるのにはそれなりの動機づけが要ります」と述べた。

 ガルフストリーム競馬場関係者はATMを競馬場構内に配置することを許可し、ゲーミングの営業時間の延長を認める法律ができれば、客を呼び戻せるかも知れないと語った。

 他の2ヵ所のレーシノ[けい駕競走を施行するポンパーノパーク競馬場内のカジノであるアイル・オブ・カプリ(Isle of Capri)とグレイハウンズ競犬場であるマルディ・グラ・ゲーミング(Mardi Gras Gaming)]でもスロットマシンの売上げは減少したが、ガルフストリームパーク競馬場ほど打撃を受けなかった。ガルフストリームパークから1,600 mしか離れていないマルディ・グラは、昨年12月にオープンし、スロットマシン1台あたり336ドル(約40,320円)を売上げたが、今年5月までに174ドル(約20,880円)に落ちた。ポンパーノ競馬場のカジノは昨年4月にオープンし、1台あたり227ドル(約27,240円)で始まったが今年の5月には減少して194ドル(約23,280円)となった。

 スターリング氏や他の関係者は、同地域にあるハードロック・インディアン・カジノ(Hard Rock Indian Casino)が、レーシノの売上げに悪影響を与え続けるだろうと述べた。スターリング氏は、「インディアン・カジノにはやられっぱなしです。ガルフストリームパーク競馬場は高所得者の住む地域にありますが、人々は競馬場に全く関心がないようです」と語った。

 スターリング氏は、競馬を中心にするというMECの望みは不幸な結果になるかもしれないと語った。競馬開催に6,000〜1万2,000人の入場者がある場合でも、スロットマシンで賭けをする顧客は来場しないと同氏は言う。当初想定していたレーシノの“売り”は、スロットマシンで人々を集めて、そうしてひきつけた人々に競馬を知ってもらうということであった。

 スターリング氏はスロットマシンで賭けをする人々について「彼らは自分だけの居心地のよい場所を持てた時、他のことには関心を払わなくなります。この点については誰も異論はありません。つまり私たちは市場を見誤ったということです」と語った。

By Tom LaMarra
(1ドル=約120円)

[The Blood-Horse 2007年6月9日「Low Slots Play, Purse Revenue “Absolutely Stunning”」


上に戻る