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2018年03月08日  - No.9 - 3

2018年ラテンアメリカ大賞は3月11日にウルグアイで開催(ウルグアイ)[開催・運営]


 南米最高の総賞金50万ドル(約5,250万円)を提供するラテンアメリカ大賞(G1)は、南米諸国の競馬場が持回りで施行している。昨年は歴史あるバルパライソ競馬場(チリ・ビニャデルマル)で開催された。 2018年の同レースは、3月11日にマローニャス競馬場(ウルグアイ・モンテビデオ)で行われる。

 今年のラテンアメリカ大賞(ダート2400m)には12頭が出走予定。その内訳は、アルゼンチンから3頭、ブラジルから2頭、ペルーから4頭、開催国のウルグアイから3頭。

 昨年の優勝馬であるアルゼンチン産馬のシックスティーズソング(Sixties Song)は英国に遠征し、7月29日のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1 アスコット競馬場)に出走したが、昨年の欧州年度代表馬エネイブル(Enable)の10着となった。これは、馬主のフリオ・ビアンカルディ(Julio Biancardi)氏とその共同馬主、そしてアルフレッド・ガイタン・ダシー(Alfred Gaitan Dassie)調教師の冒険的な挑戦だった。

 国際格付けと南米のレース前情報に基づけば、ペルーのダービーナシオナル(G1)の2着馬エルエントレリアーノ(El Entrerriano)と、ウルグアイのエルアバンデラード(El Abanderado)およびフィッツジェラルド(Fitzgerald)が有力馬である。

 マンオブアイアン(Man of Iron)の産駒であるエルエントレリアーノは、ペルーの最優秀輸入長距離馬に選出されたゴーティエ(Gautier 父ビロングトゥミー)の半弟である。ゴーティエは、ケンタッキーのニコラウス・ボック(Nikolaus Bock)氏により生産され、ケン・マックピーク(Ken McPeek)調教師により管理された。2011年に米国で出走したときに、サラトガ競馬場とインディアナグランド競馬場のステークス競走で3着内に入った。

 父マンオブアイアンは、ベルモントS(G1)優勝馬ラグストゥリッチズ(Rags to Riches)とジャジル(Jazil)の全弟。2009年BCマラソンで優勝し、ペルーのサンパブロ牧場(Haras San Pablo)で供用されている。

 エルエントレリアーノは2月11日のペルーのG3競走(ダート2000m)において、最後にバルボン(Barbon 父バッジオブシルヴァー)を交わして1 1/2馬身差をつけて優勝した。バルボンもラテンアメリカ大賞に出走予定である。

 フィッツジェラルドは先行馬で、エルアバンデラードは追込馬なので、ウルグアイの出走馬にとってラテンアメリカ大賞のペースは読みやすく有利だろう。

 フィッツジェラルドは前走のマヌエルキンテラ(G3 2000m マローニャス競馬場)で、2着馬に5馬身差をつけて優勝した。フィッツジェラルドの父は以前ブライドルウッドファーム(Bridlewood Farm フロリダ州)で供用されていたプットイットバック(Put It Back)である。

 エルアバンデラードは2016-17年ウルグアイ最優秀3歳牡馬であり、直近の3レースはG1競走だった。昨年11月5日のナシオナル大賞(2500m)では2着馬に6¼馬身差をつけて楽々と優勝し、その次のレースでは昨年のラテンアメリカ大賞に出走したガンディディジョブ(Gandhi Di Job)の2着となった。

 エルアバンデラードは、ブラジルの種牡馬カピターノコレリ(Capitano Corelli 父ワイルドイベント)の産駒である。母はネダウィ(Nedawi 父レインボークエスト)の牝馬チュルチュレナ(Turturena)。

By Evan Hammonds

(1ドル=約105円)

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