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TOPページ > 海外競馬ニュース > エネイブルが連覇した凱旋門賞、1着~8着がアーバンシーの子孫(フランス)[生産]
海外競馬ニュース
2018年10月11日  - No.39 - 1

エネイブルが連覇した凱旋門賞、1着~8着がアーバンシーの子孫(フランス)[生産]


 凱旋門賞(G1)を"アーバンシー賞"と改名することを本気で考えなければならないかもしれない。もっと現実的なところでは、パリロンシャン競馬場のウィナーズサークルにこの偉大な牝馬の銅像を建立しなければならないかもしれない。

 アーバンシー(父ミスワキ)が凱旋門賞を制してから25年が経つが、今年のこのレースでは、1着~8着馬すべてがアーバンシーを祖母もしくは曾祖母としている。

 アーバンシーの出走した仔9頭すべてがブラックタイプ勝馬となった。その中には、現役時代に英ダービー(G1)を制し現在リーディングサイアーに君臨しているガリレオや、同じく英ダービー馬で種牡馬としてクラシック勝馬を送り出しているシーザスターズが含まれる。またアーバンシーの牝系も繁栄し続けているので、その子孫は頻繁にステークス競走を制している。

 今年の凱旋門賞では、ナサニエル(Nathaniel 父ガリレオ)の初年度産駒エネイブルが連覇を果たし、シーオブクラス(Sea Of Class 父シーザスターズ)が馬群の中から決勝線に疾走してきて短首差の2着を確保した。3着~8着は以下のとおり。

 3着:クロスオブスターズ(Cloth Of Stars 父シーザスターズ)

 4着:ヴァルトガイスト(Waldgeist 父ガリレオ)

 5着:カプリ(Capri 父ガリレオ)

 6着:サルウィン(Salouen 父キャンフォードクリフス 母父ガリレオ)

 7着:キューガーデンズ(Kew Gardens 父ガリレオ)

 8着:ネルソン(Nelson 父フランケル 父父ガリレオ)。

 そして9着のスタディオブマン(Study Of Man 父ディープインパクト 母父ストームキャット)が、アーバンシーの子孫ではない出走馬の中で最高位となった。

 アーバンシーが支配的な強さを示したのは、今年の凱旋門賞だけではない。

 2017年凱旋門賞では1着エネイブル、2着クロスオブスターズ、3着ユリシーズ(Ulysees 父ガリレオ)。2016年凱旋門賞では優勝馬ファウンド(Found)をはじめ、3着までがガリレオ産駒。2009年凱旋門賞ではシーザスターズ自身が優勝した。

 さらに、アーバンシーの牝系の孫マスターストローク(Masterstroke)は2012年にソレミア(Solemia)の3着となり、またアーバンシーの半弟キングズベストは2010年優勝馬ワークフォースを送り出した。

 今シーズンの欧州のビッグレースは、アーバンシーを中心に展開している。

 それは、ガリレオやシーザスターズ、またガリレオ産駒のフランケル、ナサニエル、ニューアプローチ、テオフィロが多くの勝馬を送り出しただけではない。アーバンシーの牝系の子孫から、英ダービー馬マサー(Masar 父ニューアプローチ アーバンシー3×4 )、ベルモントオークス(G1)勝馬アセナ(Athena)、ロックフェルS(G2)勝馬ジャストワンダフル(Just Wonderful)などが出た。

 言うまでもないが、2009年に死んだアーバンシーはサラブレッドの歴史において最も重要な牝馬の1頭と見なさなければならない。

 エネイブルは史上8頭目の凱旋門賞2勝馬(連勝馬としては7頭目)だが、英国調教馬としては初めてこの快挙を成し遂げた。同馬はリステッド勝馬コンセントリック(Concentric父サドラーズウェルズ)の第5仔であり、半姉にはポモーヌ賞(G2)3着のコントリビューション(Contribution)がいる。

 コンセントリックの全姉ダンスルーティン(Dance Routine)は、ロワイヤリュー賞(G2)優勝馬であり、仏オークス(G1 ディアヌ賞)では2着だった。凱旋門賞2着2回のフリントシャー(Flintshire)をはじめ、数頭のG1馬を送り出している。

 コンセントリックとダンスルーティンの母は、ロワイヨーモン賞(G3)勝馬のアポジー(Apogee)。その父はシャーリーハイツ(Shirley Heights)、母は英オークス(G1)と愛オークス(G1)の2着馬バーボンガール(Bourbon Girl)。半妹にはサンクルー大賞(G1)2着馬デアリングミス(Daring Miss)、半姉にはサンクルー大賞優勝馬スパニッシュムーン(Spanish Moon)の母シャイニングブライト(Shining Bright)がいる。

 コンセントリックの仔である2歳牝駒エンタイトル(Entitle 父ダンシリ)は、6月に1回出走して6着に終わっている。その下には、1歳のフランケル牝駒、当歳のシーザスターズ牡駒がいる。コンセントリックは今年、エネイブルの父ナサニエルと再び交配した(サドラーズウェルズ3×2)。今やG1・6勝のヒロインを生み出したこの組合せは、大きな注目に値する。

By Martin Stevens

[Racing Post 2018年10月7日「Urban Sea in overdrive as Enable claims her second Arc victory」]


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