EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬ニュース > マーク・ジョンストン調教師、英国最多の4,194勝を達成(イギリス)[その他]
海外競馬ニュース
2018年09月06日  - No.34 - 2

マーク・ジョンストン調教師、英国最多の4,194勝を達成(イギリス)[その他]


 マーク・ジョンストン(Mark Johnston)調教師は8月23日、ポエッツソサエティ(Poet's Society)がヨーク競馬場で優勝したことで英国において通算4,194勝を達成した。これはリチャード・ハノン(Richard Hannon)調教師(父)が保持した記録を破るもので、英国競馬史における最多勝である。

 ポエッツソサエティはフランキー・デットーリ騎手を背に単勝オッズ21倍でクリッパーロジスティックスH(約1600m)に臨み、ライバル馬19頭を果敢に撃退した。これはジョンストン厩舎の特徴をよく表す勝利だった。

 ジョンストン調教師はこう語った。「ようやく記録を達成でき、次に進めることに安心しています。気持ちを切り替え、いつもどおり調教活動に励めることを望んでいます。"いったい記録に何の意味があるのか?"と言われ続けてきましたが、誰もこの記録を軽く扱うつもりはないことは分かっていました。ただ、私自身も"それほど重要なことなのか?"と時々思います。同時に、"開業してからどうやって4,194勝も挙げたのか?"と頬をつねって自問しなければなりません。本当に想像しがたいことです」。

 「ヨーク競馬場でこの記録を達成できるとは思っていませんでした。妻のディアドラも息子のチャーリーもここに来ていません。ある馬主が、私がフランスで購買した1歳馬を見るために厩舎を午後2時に訪れることになっていました。誰が厩舎に残るかという話になり、今日は2頭しか出走させないので危うく私が残るところでした。2頭は同じレースで走り、単勝オッズはそれぞれ21倍と34倍でした。このレースで記録を達成できるとは思っていませんでした」。

 8月18日(土)から勝利を挙げていなかったジョンストン調教師はこう語った。「とてもじれったく思っていました。多くの好調な馬が出走していましたが、うまく行かないときはそこから脱せないものです。残り4勝から1勝までにかなり時間が掛かり、あと1勝となってからもしばらく掛かりました」。

 「ポエッツソサエティのような馬で記録を達成できたことを嬉しく思っています。何しろ、私の勝負服を背負っているのですから。もし結果を書き換えられるのであれば、鞍上はジョー・ファニング(Joe Fanning ジョンストン厩舎の所属騎手)とします。もちろん、所属騎手の誰かが記録を達成してくれたら良かったのですが、レースの前には、"フランキーで勝てば、誰もが記憶に焼き付けるだろう"とも言っていました」。

 デットーリ騎手はこう語った。「マークが鞍を付けているとき、私は"記録は達成したのですか?"と聞きました。すると彼は、"まだだ。君には期待しているよ"と言いました。長年、コンスタントに勝っているのは素晴らしいことです。ミスターベイリーズ(Mister Baileys)が2歳のときから、ジョンストン厩舎の馬に乗ってきました。おそらく今回のレースの写真は、ジョンストン厩舎の一階のトイレに永遠に飾られるでしょうから嬉しく思います」。

 同調教師はフランスのポンテフラクト競馬場で昨年10月に4,000勝を挙げてから、この記録達成にしっかりと狙いを定めていた。

 ジョンストン調教師はハノン調教師(父)の馬の最高の能力を引きだす才能を高く評価していた。そしてハノン調教師が前記録保持者として自らの記録達成に刺激を与えたことを認めた。

 ジョンストン調教師はグラスゴー大学に5年間通って獣医師資格を取得し、幼馴染のディアドラと結婚した後、1987年に調教師としてのキャリアを開始した。その頃に預かっていた馬は"3.5頭"であり、リンカーンシャーの調教場で管理していた。そのギャロップ走路はRAF(イギリス空軍)の練習場の一部だった。

 1988年にミドルハムに拠点を移し、13頭を預かった。そこは"ロールスロイス級"の調教場に姿を変えることになる。ジョンストン調教師は今では350頭近い馬を預かっている。

 270エーカー(約108 ha)のこの調教場には芝のギャロップ走路が3つ、オールウェザー走路が1つ、調馬索用馬場が5つ、馬用プールが1つある。この調教場の規模が大きくなるのと並行して、多くの勝馬がここで育った。

 ジョンストン調教師は1994年、初めて年間100勝を達成した。それ以降は毎年100勝以上を挙げ、そのうち7年は200勝以上を達成した。年間自己最多勝は2009年と2013年の216勝である。

 ジョンストン調教師はコンスタントに勝馬を出しているが、リーディングタイトルは獲得賞金額で決定される。もし勝利数で決定されるのであれば、同調教師は11回リーディングタイトルを獲得しているはずである。その管理馬は英国で総額5,300万ポンド(約76億8,500万円)の賞金を獲得しており、決して資質に欠けると言うわけではない。

 同調教師は1992年にマリナパーク(Marina Park)でプリンセスマーガレットS(G3 アスコット競馬場)を制し重賞初勝利を果たし、これまで英国だけで重賞114勝を挙げている。また、1994年にミスターベイリーズで英2000ギニー(G1)、2004年にアトラクションで英1000ギニー(G1)を優勝するなど、クラシック優勝も果たしている。

 ジョンストン調教師は、これまで手掛けた馬の中でシャマルダル(Shamardal ゴドルフィンが所有)をベストホースに挙げている。同馬は2004年デューハーストS(G1)を制し、その後G1・3勝を果たした。ジョンストン調教師は、「シャマルダル以降、彼ほど素晴らしい馬には出会っていません」と述べた。

 しかし、馬格が不均衡で不格好な走りぶりの牝馬アトラクションもG1・5勝を挙げ、ダブルトリガー(Double Trigger)も重賞12勝を果たして1990年代後半の長距離路線に新しい活力を与えた。これらの馬もまたジョンストン調教師が手掛けた中で最も記憶に残る馬であろう。

 ジョンストン調教師は最近、息子のチャーリーに厩舎を引き継ぐ前にさらにクラシック優勝を果たしたいと述べた。現在の栄光に満足しているわけではなさそうだ。

 ジョンストン調教師はこう付言した。「最高級の平地競走馬を管理する野心は、最初から持っていました。そして今もその志は変わりません。自らについて言えることの1つは、新たなアイデアを模索し状況を変えようとしていることです。挑戦しなければ、成功することもありません。私はいつもそう考えています」。

By David Carr

(1ポンド=約145円)

[Racing Post 2018年8月23日「Mark Johnston becomes the most successful trainer in British racing history」]


上に戻る