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海外競馬ニュース
2018年08月16日  - No.31 - 3

南仏を拠点としてきたルジェ調教師、ドーヴィルに厩舎を構える(フランス)[その他]


 8月3日(金)、ドーヴィル競馬場のホームストレッチの端に建設されたジャン-クロード・ルジェ(Jean-Claude Rouget)調教師の新しい厩舎では、スタッフが業務に励んでいるものの、くつろいだ雰囲気が醸し出されていた。まるで、まっさらな大型船が錨を上げて出港準備を始めるときのように、誰もが熱心に立ち働いている。

 ベルナール・ロト(Jean-Bernard Roth)氏は、ルジェ厩舎のドーヴィルへの段階的移転を監督している。「効率よく働く者は幸せだ」という原則をモットーとし、2017年最優秀スタッフに選出されたロト氏はこう述べた。「これは経験してみる価値のある素晴らしい冒険です」。

 もっとも、スタッフの分散は自由意思のもとで行われている。ルジェ調教師はこう説明した。「すでにドーヴィル開催に進んで参加していたチームがいましたので、説得するのはそれほど難しくはありませんでした。大まかに言えば、このチームはここで必要とするスタッフ数の4分3ほどにあたります。あとの4分の1は募集する予定です」。

 2つの大きな厩舎棟は、日当たりがよく、開放的で、風通しが良い。いずれはルジェ厩舎の3分の1にあたる80頭が収容される。とても静かな環境で、すでに入厩している馬はその新しい住まいに大変満足しているようだ。

 ルジェ調教師はこう続けた。「勢いのある管理馬を一番良いときにドーヴィルに連れて行こうという考えがありました。それはだいたい4月1日から10月末までです。レースのために競馬場へ輸送することを考えれば、多くの魅力があります。しかし、ポー(フランス南西部)の厩舎も拠点として使い続けます。ポーは冬の間、ここよりもずっと過ごしやすい気候だからです。この移転作業の間に1歳馬も連れてきて、ドーヴィルやシャンティイのオールウェザー馬場で走れる状態にしたいと思います。私自身については、1週間のうち3日間をドーヴィル、3日間をポーと交互に過ごすことになります。万事、次第に落ち着いていくでしょう」。

By François-Charles Truffe

[Paris Turf 2018年8月4日「Un navire prêt à appareiller」]


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