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TOPページ > 海外競馬ニュース > セリでの不正行為を一掃する試み(イギリス)[生産]
海外競馬ニュース
2018年05月24日  - No.19 - 4

セリでの不正行為を一掃する試み(イギリス)[生産]


 本紙(レーシングポスト紙)は昨秋、数日間にわたって、セリや庭先取引が極めて問題のある行為のためにダメージを被っていることについて報じた。その中には許容範囲ではあるものの極めて遺憾な行為がある。それ以外は明らかな詐欺行為である。

 ちょうど同じ頃、BHA(英国競馬統轄機構)はこの深刻な違法行為に対する懸念を基に、セリ部門全体とその行動基準を見直すことを発表した。なぜならタタソールズ社10月1歳セール(Tattersalls October Yearling Sale)で、一連の不正行為が生じたからだ。同社のエドモンド・マホニー(Edmond Mahony)会長は過去最高となった1億6,600万ポンド(約249億円)の売上総額に満足した一方で、「今週は、気分を害されることがありました」と述べた。

 著名なオーナーブリーダーであるフィリッパ・クーパー(Philippa Cooper)氏、チェルトナムゴードカップ優勝馬の生産者ブライアン・メイヨー(Bryan Mayoh)氏、1歳馬の常連購買者ジョン・コノリー(John Connolly)氏は、なぜ規範が失墜してしまったのかについて説明した。

 セリの環境改善を求めるこれらの人々は、エージェント(馬売買仲介者)や生産界でよく知られる人物が、実質以上の収益を上げてそれを分配するために、コンサイナー(上場人)と共謀して上場馬の価格を釣り上げていることについて話した。特に道徳心のない人たちは、この行為が極めて利益を生むことを心得ている。

 また現状を批判するこれらの人々は、数人のコンサイナーたちが自らあるいは代役を使って、純粋な購買希望者を相手に競り合い、落札価格を積極的に釣り上げていることを非難した。さらに、コンサイナーがセリで自らの馬を巡って競ることを禁じるルールはないものの、自ら設定した最低価格を上回る価格を提示して競り合うことは全く不適切なことだと考えている。

 他にも、コンサイナーや生産者はこれまで以上に、謝礼金(luck money)の支払いを要求されることで悩まされているという苦情があった。エージェントあるいは調教師は通常、落札価格の5%~10%を要求する。

 クーパー氏は、「ある調教師に、"もし謝礼金を出さないのであれば、今後は誰もあなたから馬を買わないようにする"と脅されました」と述べた。

 ある生産者は匿名でこう語った。「大きな問題ですが、名前を出して告発できません。そうすれば、馬取引ができなくなるかもしれません。このような事はあちこちではびこっています。誰もがセリには参加しなければなりません。謝礼金を支払わなければ、特別な馬を持っていない限り、誰も再び購買してくれなくなるでしょう。大半のコンサイナーはそうせざるを得ないので、謝礼金を支払っていると思います」。

 何も措置を取る必要はないと考えるのは、相当無知か、状況がこのままであれば引き続き利益を得られる人々だけだろう。称賛すべきことにBHAは、7月に再調査を完了させるためにピッチを上げている。また、サラブレッド仲介業者協会(Federation of Bloodstock Agents)からも歓迎すべきニュースがある。

 多くの著名エージェントはセリにおける行動様式が今のままであり続けることはできないと認識しているものと、本紙は理解している。彼らはその職業の面汚しをする輩の名前を、FBAが効力のある手段で開示することを望んでいる。また、セリ会社が一層積極的かつ熱心に不正行為を調査することを切望している。

 もうすぐ開催されるFBAの年次総会はそのことを目的に、このテーマに焦点を当てる。また、現在ではメンバーではなくなった、ジョン・ウォレン(John Warren)氏やチャーリー・ゴードン-ワトソン(Charlie Gordon-Watson)氏のような著名人を理事会に連れてくる方法についても検討される[最近、FBAの事務総長にはルイーズ・ケンブル(Louise Kemble)氏(サラブレッド生産者協会の前CEO)が就任した]。

 FBAのオリヴァー・セントローレンス(Oliver St Lawrence)会長はこう語った。「セリに信頼性を取り戻すための措置を取ろうとしています。また、何か手を打たなければならないということを実感しており、実際に役立ちうまく機能する解決策を見つけようとしています。単にその場しのぎの対応にしたくはありません」。

 このアプローチは称賛されるだろう。BHAがセリ部門の問題に対処することは素晴らしいことであり、産業内の個々人が行動を起こすことを決意すれば、この部門の将来はバラ色となるだろう。

 どのようなセリに行っても、多くの素晴らしい人々に会える。この数ヵ月間、このような人々の中には鏡をのぞきこんで難しい質問を自らに投げかけた者もいるだろう。もしそれによって、前向きな変化を起こすことを望むようになるのであれば、彼ら自身や生産界にとって、喜ばしいこととなるに違いない。

By Lee Mottershead

(1ポンド=約150円)

[Racing Post 2018年4月23日「Progress made as sales industry puts bad practice on its agenda」]


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