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TOPページ > 海外競馬ニュース > 米最高裁がスポーツ賭事の合法化を認める(アメリカ)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2018年05月17日  - No.18 - 1

米最高裁がスポーツ賭事の合法化を認める(アメリカ)[開催・運営]


 米連邦最高裁は5月14日、原則ネバダ州でしかスポーツ賭事を認めていなかった連邦法を違憲であるとする判断を下した。競馬産業およびゲーミングの専門家たちは、この判決が下されることを大方予測していた。この判決は各州に、スポーツ賭事を解禁したいかどうかを決める機会を与える。

 この訴訟はニュージャージー州により起こされていた。同州はすでに、競馬場とカジノにスポーツ賭事を追加することを承認していた。今回の判決を受けて、同州のモンマスパーク競馬場では早速スポーツ賭事が提供されることが見込まれる。

 モンマスパーク競馬場の運営会社ダービーディベロップメント社(Darby Development)の会長兼CEOのデニス・ドレイジン(Dennis Drazin)氏はこう語った。「私たちの戦いは2012年に始まりました。私たちの主張が最初から正しかったことを最高裁が認めてくれて感謝しています。今や、できるだけ早くモンマスパークでスポーツ賭事の運営を開始することに重点を置くことができます」。

 最高裁の判決(ニュージャージー州マーフィー知事ほか 対 全米大学競技協会ほか)で、サミュエル・アリート(Samuel Alito)判事は、多数派の意見として、連邦法(1992年プロ・アマチュアスポーツ保護法)は権限を越えていると述べている。

 アリート判事はこう記している。「論争中のプロ・アマチュアスポーツ保護法の条項は、州がスポーツ賭事を承認することを禁じており、反徴用ルール(anticommandeering rule 訳注:連邦は州の立法部門に規制を命じたり、行政部門(職員)に規制を実行させたりできないとするルール)に違反している。連邦法の条項は、州議会が実行可能なこととそうでないことを明白に規定している。それは、最高裁の解釈においても、被告と米国が主張する解釈においても事実である。いずれにせよ、州議会が連邦議会に直接統制されていることは確かであり、連邦職員を州議会のメンバーに任命し、連邦にとって不都合な提案を州議員が採択するのを止めさせる権限を持たせるようなものだ。州の主権に対するこれ以上の直接的な侮辱は想像しがたい」。

 NTRA(全米サラブレッド競馬協会)は5月14日、競馬界は新たなチャンスと競争に備えるべきだと述べた。

 NTRAの理事長兼CEOのアレックス・ウォルドロップ(Alex Waldrop)氏はこう語った。「競馬賭事は今日まで、米国のほぼ全域で、窓口でもオンラインでも楽しめる唯一の合法スポーツ賭事でした。最高裁がプロ・アマチュアスポーツ保護法を違憲であると裁定したので、各州は自由にスポーツ賭事を規制できます。数十億ドル規模の競馬産業はこの挑戦を受けて立ち、スポーツ賭事の拡大によりもたらされるチャンスを手に入れなければなりません」。

 競馬産業は以前から、最高裁の判決に大きな期待を寄せていた。今年開催された全米ホースメン共済協会(National Horsemen's Benevolent and Protective Association:HBPA)や北中米競馬委員会協会(RCI)などの会議では、スポーツ賭事解禁による影響が議題となっていた。

 専門家たちは、パリミューチュエル賭事を補完するスポーツ賭事は、スロットマシンよりも競馬場やオンライン投票(ADW)で提供しやすいと考えている。また、スポーツ賭事は競馬賭事と似ているが、固定オッズ賭事なのでパリミューチュエル賭事よりも控除率が低い。

 スポーテックレーシング&デジタル社(Sportech Racing and Digital.)の販売・ビジネス開発担当副社長のミッシェル・フィッシャー(Michele Fischer)氏は、HBPAの会議において、「競馬界は、競馬場やオンライン投票を通じてスポーツ賭事が行われることを確かにしなければなりません」と述べ、こう続けた。

 「競馬場やオンライン投票でスポーツ賭事を提供することは、大変重要です。こちらにスポーツ賭事客を引き付けなければ、彼らはどこか別の場所に行ってしまいます」。

 同じ会議で、ウォルドロップ氏はホースマンや競馬場に対し、スポーツ賭事の専門知識を持つ企業に接触して一緒に共通の利益を追求することを呼びかけた。このビジネスモデルは、ウィリアムヒル社(William Hill)がスポーツ賭事施設を建設するために100万ドル(約1億1,000万円)を投資したモンマスパーク競馬場ですでに実施されている。

 同氏はこう語った。「一番最初にしなければならないことは、ウィリアムヒル社やスポーツ賭事に関わる企業に電話することです。なぜならこれは私たちの専門外だからです。私たちは固定オッズで提供されるスポーツ賭事に精通していません。パリミューチュエル賭事よりもずっと複雑でありリスクを負うので、助言を与えてくれる専門家を得ることが必要です。資金を分配できる新たな方法だという認識だけで、成行きに任せてはいけません。はるかに複雑なことです」。

 「まだ準備ができておらず、十分な助言を受けていないのであれば、多くの理由のために取り残されるでしょう」。

 NYRA(ニューヨーク競馬協会)は1月、ニューヨーク州の競馬場内でスポーツ賭事を提供することに関心を示した。NYRAの理事長兼CEOのクリス・ケイ(Chris Kay)氏は上院委員会の審議(1月24日 ニューヨーク州アルバニー)において、書面による証言で、「NYRAは前々から州により厳格に規制されています。ニューヨーク州でスポーツ賭事が解禁されれば、提供するつもりです」と主張した。

 ケイ氏は書面にこう記している。「競馬場でのスポーツ賭事提供の可能性を除外することは、長年にわたり築いてきた関係を混乱させ、顧客の選択肢を減らすでしょう。最近設立されたカジノに限り、スポーツ賭事が規制の上で提供されている理由が分かりません。これらのカジノの中には、営業を始めてたった1~2年のところもあります。それとは対照的に、私たちは6月9日にベルモントS(G1)の150周年を祝います」。

 米国ゲーミング協会(American Gaming Association:AGA)は最高裁の判決を称賛し、もはや米国において違法スポーツ賭事が行われることはないと述べた。ニューヨークタイムズ紙は、米国では毎年、およそ1,500億ドル(約16兆5,000億円)ものスポーツ賭事が違法に行われていると伝えている。

 AGAの理事長兼CEOであるジェフ・フリーマン(Geoff Freeman)氏はこう語った。「本日の判決は、安全かつ統制された方法でスポーツ賭事を行うことを望む数百万人もの米国人にとっての勝利です。ワシントンポスト紙の調査によれば、米国人の55%が連邦法によるスポーツ賭事の禁止を終わらせる時期が来ていると考えています。本日の判決は各州とネイティブアメリカンの独立自治区域に、米国人が望んでいるものを与えることを可能にします。それは、開放的で透明性のある信頼できるスポーツ賭事市場です。賢明で効果的な規制を通じて、この新しい市場は消費者を保護し、我々が愛する賭事の公正性を保ち、違法賭事と戦うために警察に権限を与え、州・スポーツ機関・放送局などに新たな収入をもたらします。新しい規制環境を作り出すために、AGAはすべての利害関係者、すなわち州・部族・スポーツリーグ・警察などと一緒に取り組む準備ができています。この環境は、ファンを獲得し、地域経済を押し上げるこのチャンスをフルに活用します」。

By Frank Angst

(1ドル=約110円)

[bloodhorse.com 2018年5月14日

「Supreme Court Opens Door for Added Sports Gambling」]

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