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2018年05月10日  - No.17 - 3

日本産馬ヨシダ、ターフクラシックS(G1)を制覇(アメリカ)[その他]


 ヨシダ(Yoshida 4歳)は5月5日(土)、今シーズン初戦の総賞金50万ドル(約5,500万円)のターフクラシックS(芝G1 チャーチルダウンズ競馬場)で力強いパフォーマンスを見せ、勝利を収めた。同馬は、チャイナホースクラブ(China Horse Club)、ウィンスターファーム(WinStar Farm)、ヘッドオブプレーンズパートナーズ(Head of Plains Partners)に共同で所有されている。

 水浸しの芝コース(馬場状態:重)で施行された1⅛マイル(約1800m)のターフクラシックSでの優勝は、ヨシダにとってG1初勝利。ノーザンファームで生産されたヨシダは、父をハーツクライ、母をヒルダズパッション(父カナディアンフロンティア)とする。G1を数回優勝していたことでダントツの1番人気に推されていたビーチパトロール(Beach Patrol)は2着。

 ヨシダの鞍上ホセ・オルティス(Jose Ortiz)騎手は、9頭立てのこのレースでシャイニングコッパー(Shining Copper)を先頭に立たせ、辛抱強く後ろで控えた。2ハロン(約400m)ごとのタイムは24秒86、50秒61、1分16秒44。シャイニングコッパーのすぐ後ろに付けていたのはビーチパトロールである。ビーチパトロールは残り400mの地点で先行馬との差を½馬身まで縮めたが、ヨシダが直線入口で力強い末脚で同馬をとらえて先頭に立ち、そのままゴールまで押し切った。勝ち時計は1分54秒64。

 殿堂入りトレーナーのビル・モット(Bill Mott)調教師はこう語った。「シャイニングコッパーが先頭に立ち、ビーチパトロールがその後ろに付けるだろうと思っていました。おかげで、良い位置を確保できました」。

 同調教師は、英国の権威あるロイヤルアスコット開催(6月19日~23日)にヨシダを遠征させ、開催初日のクイーンアンS(約1600m)に出走させるかもしれないと述べた。

 そして、「馬主たちはロイヤルアスコット開催への遠征に非常に乗り気です。両半球で種付けさせようと思っているので、そこで健闘すれば種牡馬としての価値が高まります」と語った。

 ウィンスターファームは2015年日本競走馬協会(JRHA)セレクトセールで、1歳だったヨシダを9,400万円で購買した。ヨシダの母ヒルダズパッションはバレリーナS(G1 サラトガ競馬場)などの重賞を制している。

 ウィンスターファームの社長兼CEOのエリオット・ウォルデン(Elliott Walden)氏はこう語った。「ヨシダは特別な馬だと思っていました。SFブラッドストック社(SF Bloodstock)のトム・ライアン(Tom Ryan)氏と一緒にセレクトセールに行き、私たちはヨシダのことを気に入りました。種牡馬として信じられないほどのポテンシャルをもつ馬です。母はG1馬で、父はサンデーサイレンス産駒のハーツクライです。私たちは彼がG1で優勝すれば、生産者にとって大変魅力ある種牡馬となると考えていました。本当に素晴らしい馬です」。


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By Blood-Horse Staff

(1ドル=約110円)

[bloodhorse.com 2018年5月5日「Yoshida Gets First Grade 1 Win in Turf Classic」]


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