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TOPページ > 海外競馬ニュース > ロシア皇太子Hなどの賞金増加で長距離路線をさらに強化(イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2018年04月26日  - No.16 - 5

ロシア皇太子Hなどの賞金増加で長距離路線をさらに強化(イギリス)[開催・運営]


 ジョッキークラブ競馬場社(Jockey Club Racecourse: JCR)は4月5日、英国の平地ハンデ戦2レースの総賞金がそれぞれ100万ポンド(約1億5,000万円)まで近々引き上げられると発表した。ニューマーケット競馬場は、ロシア皇太子H(約3600m)を2020年に"100万ポンド ロシア皇太子H"として施行するためのスポンサーを探している。

 ベットフレッド社(Betfred)は昨年、イボアH(約2800m)とロシア皇太子Hのスポンサーを降りた。ヨーク競馬場はイボアHの新スポンサーがスカイベット社(Sky Bet)であることを明らかにした。しかし一方で、ニューマーケット競馬場はロシア皇太子Hの後継スポンサーをまだ見つけていない。

 この2つの歴史あるハンデ戦は今年、いずれも総賞金50万ポンド(約7,500万円)で施行される。来年にはイボアHの総賞金は100万ポンド(約1億5,000万円)の大台に乗り、ロシア皇太子Hの総賞金は出走登録料の引上げ(総賞金の1.25%)が寄与し、75万ポンド(約1億1,250万円)まで増加する。

 ヨーク競馬場はイボアHの出馬登録料を通常レベル(総賞金の0.5%)で維持し、レーティングに上限を設けないことを選択した。一方、ニューマーケット競馬場はロシア皇太子Hの出走馬のレーティングを110以下に定める(なお、昨年のロシア皇太子Hの出走馬の最高レーティングは103だった)。

 レーティングに上限を設ける措置は、ロシア皇太子Hの7日後に施行されるブリティッシュチャンピオンズロングディスタンスカップ(G2 アスコット 約3200m)など、秋の重賞競走の質の低下を防ぐ試みである。

 馬主協会(Racehorse Owners Association: ROA)は、出走登録料のレベル変更を支持しており、ニューマーケット競馬場が実施した他のレースの大幅な賞金引上げも歓迎した。その中には、ジュライ開催のバーレーントロフィー(G3 3歳限定 約2600m)が含まれる。このレースは、長距離レースの価値を高めるという競馬産業の方針に従って、その総賞金を50%増の15万ポンド(約2,250万円)とする。

 また短距離戦では、ジャドモントファームがスポンサーを務めるミドルパークS(G1)とチェヴァリーパークS(G1)の総賞金が、それぞれ昨年の20万ポンド(約3,000万円)から27万5,000ポンド(約4,125万円)に引き上げられる。

 JCRの東部地域を統轄するエイミー・スターキー(Amy Starkey)理事はこう語った。「私たちは長距離レースを強化するために、BHA(英国競馬統轄機構)と協力して取り組みました。その取組には、レースの賞金増加のために出走登録料を一時的にG1レベルに引き上げることについて許可を得ることも含まれていました」。

 「2018年にニューマーケット競馬場が提供する賞金総額は前年よりも100万ポンド(約1億5,000万円)増加し、今後も引き上げられるでしょう。その一環として、ロシア皇太子Hの賞金への提供額を大幅に増加させられることを嬉しく思います」。

 「競走条件の変更は、BHAから、レーシンググループにいたるまでの競馬産業団体により承認されました。レーシンググループはROAや全国調教師連合(National Trainers Federation)の代表者などから構成されています。そして、私たちは重賞競走を保護するため、ロシア皇太子Hの出走馬のレーティングに上限を設けることに同意しました」。

 スターキー氏はこう付け加えた。「スポンサーシップに関しては、広範囲にわたるブランドと話し合うにあたり、その展望はとても明るいと考えています。そのうち、この分野についても発表を行います」。

 BHAのCEOニック・ラスト(Nick Rust)氏も同じく楽観的な見方をしており、こう述べた。「本日発表されたロシア皇太子Hの段階的な賞金引上げは、長距離競走番組の価値をさらに高めます。そして、現役の長距離馬を英国にとどまらせるためのもう1つの大きな奨励策となります」。

 10月にウィズホールド(Withhold 当時4歳)でロシア皇太子Hを制したロジャー・チャールトン(Roger Charlton)調教師も同じ見解である。

 チャールトン調教師はこう語った。「昨秋、ウィズホールドがロシア皇太子Hを制したとき、3歳では早過ぎて優勝できたかどうか疑わしいと思いました」。

 「これは素晴らしい計画です。なぜなら、生産者にただスプリンターを生産するだけではなく長期的な視点を持ってもらうことは、とても重要だからです。一方、馬主にも長距離馬を豪州へ売ってしまうのではなく、英国で一層長く現役を続けさせるインセンティブを与えます」。


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(1ポンド=約150円)

By Lee Mottershead

[Racing Post 2018年4月6日「Newmarket looking for sponsor after committing」]


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