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2018年04月05日  - No.13 - 1

ゴドルフィン、ドバイワールドカップナイトで強い勢力を見せる(ドバイ)[その他]


 誉れ高いドバイワールドカップナイトが3月31日、 メイダン競馬場で開催された。ゴドルフィンは今年、そのクライマックスを飾るドバイワールドカップ(G1)の6頭目の優勝馬を出した。ゴドルフィンは2000年、ドバイミレニアム(Dubai Millennium)でこのレースを初優勝している。

 ゴドルフィンの最高位にあるモハメド殿下が所有したシングスピールは、1997年の第2回ドバイワールドカップ(当時L)でエビ茶色と白の勝負服を背負って優勝した。

 その3年後、ドバイミレニアムがゴドルフィン名義の出走馬としてこのレースを初優勝し、その後2002年にストリートクライ(Street Cry)、2003年にムーンバラッド(Moon Ballad)、2006年にエレクトロキューショニスト(Electrocutionist)、2012年にモンテロッソ(Monterosso)、2014年にアフリカンストーリー(African Story)が勝利を収めた。

 そして今年、サンダースノー(Thunder Snow 父ヘルメット)がその輝かしい優勝馬リストに名を連ねた。同馬はゲートが開いて間もなくしてトップに立ち、レースの主導権を手放さなかった。

 サンダースノーの母イースタンジョイ(Eastern Joy 父ドバイデスティネーション)は、UAEのクラシック競走を制したウィンターライトニング(Winter Lightning)とイーティマル(Ihtimal)を送り出している(訳注:いずれも父はシャマルダル)。サンダースノーはヘルメット産駒の中で唯一のG1馬であり、2歳でクリテリウムアンテルナショナル(G1)、3歳でジャンプラ賞(G1)も制している。

 ダーレーで供用される種牡馬の産駒はその夜、サンダースノーのほか2頭がG1を制した(ゴドルフィンの所有馬では、サンダースノーのほか3頭がG1を制した)。

 アルクオーツスプリント(G1)ではジャングルキャット(Jungle Cat)が優勝し、父イフラージ(Iffraaj)にとって初のG1スプリンターであると同時に9頭目のG1馬となった。

 ドバイターフ(G1)ではベンバトル(Benbatl 父ドバウィ)が楽勝した。同馬はシングスピールS(G3)とアルラシディヤ(G2)に続き、メイダンにおける今シーズン3勝目を挙げた。このレースの2着~4着馬はすべて日本で供用される種牡馬の産駒である。2着馬と4着馬はディープインパクト産駒のヴィブロスとリアルスティール、3着馬はハービンジャー産駒のディアドラである。

 またG2競走であるが、ゴドルフィンマイル(G2)ではヘビーメタル(Heavy Metal 父エクシードアンドエクセル)が、ダーレーの種牡馬の産駒としてその日最初の勝利を挙げていた。

 ダーレー以外の種牡馬の産駒では、ホークビル(Hawkbill 父キトゥンズジョイ)もゴドルフィンのブルーの勝負服を背負って、ドバイシーマクラシック(G1)を制し、G1・2勝目を挙げた。

 その他のレースでは、ゴドルフィンやダーレーと直接的な関わりのない馬が勝利を手に入れた。

 もう1つのG1レースであるドバイゴールデンシャヒーン(G1)は、マインドユアビスケッツ(Mind Your Biscuits 父ポッセ)中心に展開し、同馬は昨年に続きこのレースで優勝して連勝を果たした。

 ドバイゴールドカップ(G2)では、アガ・カーン殿下の自家生産馬ヴァジラバド(Vazirabad 父マンデュロ)が最後に追い上げて優勝し、3連覇という歴史的偉業を成し遂げた。

 クールモアも勝利を挙げた。メンデルスゾーン(Mendelssohn)が2着馬に18¼馬身もの大差をつけてUAEダービー(G2)を制したのだ。同馬は5月5日のケンタッキーダービー(G1)に向けて、その資質をさらに高めた。

By Ollie O'Donoghue

[Racing Post 2018年3月31日「Darley sires rule the roost on Dubai World Cup night」]


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