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2018年01月11日  - No.1 - 4

ディープインパクト産駒のアルバートドック、イタリアで供用(イタリア)[生産]


 イタリアのパオロ・クレスピ(Paolo Crespi)氏のベスナーテ農業会社(Societa Agricola di Besnate : SAB)は2018年種付シーズンを前に、ワクワクするような2頭の新種牡馬を迎える。それは、G3・2勝馬アルバートドック(父ディープインパクト)と勝馬のフェイダン(Faydhan 父ウォーフロント)である。

 アルバートドックはSABのベスナーテ牧場(Allevamento di Besnate)で、アルカノ(Arcano)やムジャヒド(Mujahid)と一緒に供用される。種付料は4,000ユーロ(約54万円)。フェイダンはSABのピエラントニオ牧場(Allevamento di Pierantonio)でパウンスド(Pounced)と一緒に供用される。種付料は3,000ユーロ(約40万5,000円)。

 アルバートドックの到着は、もう1頭のディープインパクト産駒であるダノンバラードの出発と偶然重なった。ベスナーテ牧場で供用されていたダノンバラードは、英国のバッツフォードスタッド(Batsford Studグロスターシャー州)に移籍したばかりである。

 フェイダンはジョン・ゴスデン調教師に管理され、ハムダン殿下に所有された。ヘイドック競馬場でのデビュー戦(約1200m)で2着馬ダッチコネクション(Dutch Connection 後のG2馬)に6馬身差をつけて圧勝した。

 3歳となって出走したヨーロピアンフリーハンデキャップ(L)では3着となった。しかし、4歳シーズンで出走した2レースでは精彩を欠いた。

 キースシャーファーム(Keithshire Farm)で生産されたフェイダンは、未出走馬アグリーアブルミス(Agreeable Miss 父スパイツタウン)の第2仔である。アグリーアブルミスはG2勝馬スウィートアンドレディ(Sweet And Ready)を母とする。シャドウェル牧場は2013年キーンランド9月1歳セールでフェイダンを50万ドル(約5,500万円)で購買した。

 アルバートドックはまず松田博資調教師、その後は須貝尚介調教師に管理され、両調教師の下でG3を制した。

 社台ファームで生産されたアルバートドックは、米国マイルG1優勝馬ゴールデンドックエー(Golden Doc A)を母とする。ゴールデンドックエーは、米国G1馬アンユージュアルサスペクト(Unusual Suspect)の半妹である。

 ベスナーテ牧場の供用馬と元供用馬は、イタリアのリーディングサイアーズランキングの上位3位を独占している。同牧場にとって2017年は最高の一年となった。

 ムジャヒド(21歳 父ダンジグ)は6年連続でイタリアのリーディングサイアーに輝いた。2位のラモンティ(Ramonti)も以前ベスナーテ牧場で供用されており、2017年伊ダービー馬マクマホン(Mac Mahon)を送り出した。3位のパウンスドは2017年にイタリアで重賞4勝を果たしたフルドラゴ(Full Drago)の父である。

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By Ollie O'Donoghue

(1ユーロ=約135円、1ドル=約110円)

[Racing Post 2017年12月22日「Sons of Deep Impact and War Front to stand in Italy」]


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