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2017年10月26日  - No.42 - 4

競馬殿堂入りの名牝インサイドインフォメーション、26歳で死亡(アメリカ)[その他]


 1995年最優秀古牝馬インサイドインフォメーション(Inside Information)は10月14日、ケンタッキー州パリスの近くのクレイボーンファーム(Claiborne Farm)で老衰のために26歳で死んだ。

 インサイドインフォメーション(父プライベートアカウント、母ピュアプロフィット、母父キートゥザミント)は、1991年にクレイボーンファームで生まれた。通算成績17戦14勝で、その中にはG1・6勝が含まれる。獲得賞金は164万1806ドル(約1億8,060万円)。1995年にはエクリプス賞の最優秀古牝馬に選ばれ、2008年には国立競馬博物館(National Museum of Racing)の競馬殿堂入りを果たした。

 同馬は、故オグデン・ミルズ・フィップス(Ogden Mills Phipps)氏により生産・所有され、シャグ・マゴーイ(Shug McGaughey)調教師により管理された。1993年9月にベルモントパーク競馬場でデビュー戦を勝利で飾った。そして、翌年の3歳シーズンにはアシュランドS(G1)、エイコーンS(G1)、ボニーミスS(G2)などを制して7戦6勝を果たした。

 しかし、ピークを迎えたのは1995年である。インサイドインフォメーションはその年、シュヴィーH(G1)、ラフィアンH(G1)、スピンスターS(G1)、モリーピッチャーH(G2)、モンマスパークバドワイザーブリーダーズカップH(G3)を制し、最優秀古牝馬に選出されたのだ。最も印象に残るのは、現役最後のレースとなったBCディスタフ(G1)での勝利である。マイク・スミス(Mike Smith)騎手が手綱を取り、ヘブンリープライズ(Heavenly Prize)、レイクウェイ(Lakeway)、セレナズソング(Serena's Song)などの強豪馬を相手に13½馬身差で圧勝したのだ。

 17戦中3敗しかせず、必ず3着内に入った優秀な競走生活を終えた後、インサイドインフォメーションはクレイボーンファームで繁殖入りした。そして繁殖牝馬として、2005年最優秀3歳牝馬のスマグラー(Smuggler)を送り出した。

 2009年には、毎年恒例の有名な重賞競走シャーリージョーンズH(G2 ガルフストリームパーク競馬場)は"インサイドインフォメーションS"に改名された。

 インサイドインフォメーションは、クレイボーンファームのマーチモント墓地に埋葬される。

By Blood-Horse Staff

(1ドル=約110円)

(関連記事)海外競馬ニュース 2016年No.14「米国競馬界のリーダー的存在オグデン・ミルズ・フィップス氏が死去(アメリカ)

[bloodhorse.com 2017年10月16日「Hall of Famer Inside Information Dies」]


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