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海外競馬ニュース
2017年07月27日  - No.29 - 4

IFHAのロマネ会長、ウォーター・ヘイ・オーツ連合に加盟(国際)[その他]


 IFHA(国際競馬統括機関連盟)の会長を務めるルイ・ロマネ(Louis Romanet)氏は、ウォーター・ヘイ・オーツ連合(Water Hay Oats Alliance: WHOA)に加盟し、米国の2017年競馬公正法(Horseracing Integrity Act of 2017)への支持を表明した。

訳注:ウォーター・ヘイ・オーツ連合(WHOA)は、競馬で競走能力向上薬の使用を禁じる連邦法の制定を支持する個人の草の根運動として2012年に発足した。米国反ドーピング機関(USADA)が実行する独立した反ドーピングプログラムを採用することで、米国競馬界に広がる薬物使用の問題を解決し、米国の競馬を国際基準に調和させようとしている。WHOAには、米国競馬界で競走能力向上薬使用が黙認されていることに反対する馬主、生産者、調教師、騎手、獣医師、業界関係者、馬券予想者、競馬ファンが加盟している。

 ロマネ氏はこう述べた。「2017年競馬公正法案が議会に再提出され、うれしく思います。この法律により、米国は、薬物規制ルールや競技中・競技外検査、それに強化された検査施設の習熟レベル・要件・検査手順・プロトコルに関して、国際基準に近づくでしょう」。

 「より厳格で統一された薬物規制措置をサポートするWHOAと、同様の意見を持つ個人・団体を、私は支持します」。

 「競馬統轄機関は、禁止薬物の使用を規制することにより、競馬の公正確保と馬の福祉を守ることを主な目標としています。すべてが明確な条件の下で、薬物投与や禁止薬物の影響がない時にかぎり、馬は出走するべきです。そのような薬物規制政策の実施を可能にするルールの国際的調和を図ることが、明らかに必要とされています」。

 「生産・競走・賭事に関する国際協定第6条に詳述されているように、世界中の競馬統轄機関がより厳格な禁止薬物規制措置を順守することは大変重要です。調和のとれたルール、規制、プロトコルは、各国のみならず世界全体の競馬の発展に不可欠である上に、ホースマン・賭事客・利害関係者に対して競馬の公正を確保するために極めて大切です」。

 ルイ・ロマネ氏は40年以上にわたり、フランス競馬界で重要な責務を果たしてきた。ロマネ家とフランス競馬界の関係は1907年に遡り、同家の3世代の中で奨励協会(当時のフランス平地競走の統轄機関)に勤務したのはルイ・ロマネ氏で4人目であった。同氏は1968年に奨励協会に入り、1986年に理事長に任命された。

 1995年5月にフランスギャロ(France Galop)が創設された時、ロマネ氏は組織・国際担当理事に就任した。その後、1998年から2007年12月に引退するまで事務総長を務めた。そして2008年1月からはフランスギャロ会長の国際業務顧問を務めている。

 同氏は1993年のIFHA創設から会長を務めており、また、2004年からはフランス競走・生産委員会の委員長を務めている。

 ロマネ氏は長年のキャリアにおいて以下の栄誉を受けている。

 レジオンドヌール勲章(2009年)

 英国競馬記者協会のダービー賞(1990年)

 米国ジョッキークラブの金メダル(2007年)

 カナダ・ジョッキークラブのソブリン特別賞(2007年)

 ドイツ・サラブレッド生産・競走管理委員会の金メダル(2008年)

 日本の旭日中綬章(2010年)

 また、ロマネ家は2016年にロンジンIFHA国際功労賞を受賞した。

By Blood-Horse Staff

[bloodhorse.com 2017年7月10日「IFHA Chairman Louis Romanet Joins WHOA」]


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