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海外競馬ニュース
2017年06月29日  - No.25 - 1

米国の240万人以上がロイヤルアスコット開催を視聴(アメリカ・イギリス)[その他]


 先週の出来事が一過性のものでなければ、米国はロイヤルアスコット開催との恋愛関係を急発展させそうである。

 米国人のウェスリー・ウォード(Wesley Ward)調教師がロイヤルアスコット開催での記録を塗り替えただけでなく、大西洋の向こうの視聴者は伝統ある式典と一流レースを併せ持つロイヤルアスコット開催の中継番組を受け入れ、240万人以上が初日の王族の行進を視聴した。

 NBCは、元チャンネル4(Channel 4)司会者のニック・ラック(Nick Luck)氏がホストを務め、ITVの取材も取り入れて計22時間の番組を放映した。全体の視聴率は今後発表されるだろう。

 NBCスポーツグループ制作のロイヤルアスコット中継番組のプロデューサーであるリンゼイ・シャンザー(Lindsay Schanzer)氏は、こう語った。「私たちが目の当たりにした素晴らしいスペクタクルをそのまま視聴者に伝えることができたと思っています。ロイヤルアスコット開催を放映するに当たり、特別な映像・インタビュー・見どころを含むITVの一流の番組を米国の視聴者に合わせて補完するために、熱心なホストであるニック・ラック氏を起用できたことに満足しています」。

 「2018年のロイヤルアスコット開催も放映できることを楽しみにしています。いくつか新しい要素を取り入れて制作することを予定しています。具体的なことに触れるのは尚早ですが、ロイヤルアスコット開催を特別なものとしているレースと式典のすべてを、引き続き米国の視聴者に伝えたいと思います」。

 今年のロイヤルアスコット中継番組を"新しい試み"と表現したラック氏は、競馬場で繰り広げられるレースとテレビ中継の強化が更に成功して、ロイヤルアスコット開催と米国の恋愛関係が花開くことを望んでいる。

 ラック氏はこう述べた。「ロイヤルアスコット中継番組は米国で熱く歓迎されたようです。このイベントは全体的に、視聴した競馬ファンの心をとらえたと思います。彼らはロイヤルアスコット開催を十分に理解し楽しみました。ロイヤルアスコットへの遠征を考える競馬関係者に影響を与えられればいいのですが」。

 これまでの英国でのロイヤルアスコット中継とは異なり、米国の視聴者を対象にこのイベントをどのように伝えたかについて、ラック氏はこう語った。「米国の視聴者にレースだけでなくロイヤルアスコット開催全体を伝えるということにおいて、これは新たなチャレンジでした。ITV制作のファッションに関する番組の放映に加え、米国の視聴者に向けてロイヤルアスコット開催の趣を伝えるために、独自に制作したコンテンツをかなり盛り込みました」。

 「すべてのことを1つにまとめる方法で編集することを望みました。視聴者は明らかに、式典・伝統・歴史・遺産に興味を持っていますので、番組ではそれらすべてを優先して取り上げようとしました」。

 「確かに、国際的なスポーツイベントして筋道を立てるために、番組にNBC独自のアレンジを組み込もうとしました。私たちはロイヤルアスコットを伝統あるイベント、素晴らしいレース開催、そして社交の場と見なしています。それは、ゴルフのオーガスタ(マスターズトーナメント)やテニスのウィンブルドン(全英オープン)に少し似ています」。

By Stuart Riley

[Racing Post 2017年6月26日「2.4 million watch royal procession as US viewers embrace Ascot」]


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