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2017年01月12日  - No.2 - 4

イスラエルの賭事禁止法案、現時点では英国の競馬賭事は対象外(イスラエル)[開催・運営]


 英国競馬界に数百万ポンドの損失をもたらしかねないイスラエルの賭事禁止法案は、現在のところ、競馬賭事を対象外としている。

 モシェ・カハロン(Moshe Kahlon)財務大臣の国営賭事反対キャンペーンの一環として、イスラエルのスロットマシンとキノマシンは12月31日の真夜中に閉鎖された。

 また、カハロン大臣は競馬賭事が創出する4億6,000万イスラエル・シュケル(約138億円)の収入を"汚れた金"と表現し、スロットマシン等の廃止と同時に年初から競馬賭事も禁止することを要求していた。

 これが現実となれば、競馬場メディアグループ(Racecourse Media Group レーシングUKの親会社)、アットザレーシズ社(At The Races)、英トート社(Tote)の合弁事業体であるGBIレーシング社(GBI Racing)が築いたビジネスは水泡と化すだろう。

 イスラエルにおける英国のライブ競馬への賭事は、GBIレーシング社と契約を交わしているイスラエル・スポーツ賭事委員会(Israel Sports Betting Board:ISBB)がトト(Toto)のブランドの下で提供している。英トート社は、年間5,000万ポンド(約70億円)以上に相当するとされる賭事を受け付けている。

 GBIレーシング社の地域部長であるジェームズ・シンガー(James Singer)氏は、同社はこの数ヵ月間、イスラエルのミリ・レゲブ(Miri Regev)スポーツ大臣による賭事改革に対する異議申立てを積極的に支持してきたと述べた。

 そしてこう語った。「イスラエル政府と立法府クネセトに対して精力的に陳情してきました。2017年の予算・関連政策法案の立法過程で財務大臣が提案していた競馬賭事の即時禁止は、クネセトの議長を務めるユーリ・エーデルシュタイン(Yuli Edelstein)氏により11月前半に却下されました」。

 「現在は、クネセトの議員であるエリ・コーエン(Eli Cohen)氏が議長を務める改革委員会がこの問題に対処しようとしています。最初の会合は1月前半に予定されています」。

 「私たちはISBBとのパートナーシップを大変誇りに思っています。ISBBは毎年、賭事利益から1億ポンド(約140億円)をイスラエルのスポーツと地域活動に提供しています」。

 GBIレーシング社とISBBの契約は、2018年までとされている。GBIレーシング社はイスラエルで賭事を提供するために、ベッティングショップの端末にヘブライ語への翻訳コンテンツを導入するなど、莫大な投資を行っている。年間の運営費は400万ポンド(約5億6,000万円)近くに上ると考えられている。

By Bill Barber

(1イスラエル・シュケル=約30円、1ポンド=約140円)

(関連記事)海外競馬ニュース 2013年No.44「イスラエルで英国とアイルランドの競馬賭事提供が開始される(イスラエル)」

[Racing Post 2017年1月4日「Israeli gambling crackdown spares British racing」]


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