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2016年03月03日  - No.9 - 1

エスピノーザ騎手、ジョージウルフ記念騎手賞を受賞(アメリカ)[その他]


 ビクター・エスピノーザ(Victor Espinoza)騎手は米国で37年ぶりの三冠競走優勝騎手となり、2015年を通じて一般の人々に向けてサラブレッド競馬界のイメージアップをはかるのに貢献した。

 これにより、メキシコシティ出身のエスピノーザ騎手(43歳)は2016年ジョージウルフ記念騎手賞を受賞した。毎年サンタアニタパーク競馬場で贈られる、誰もが熱望するこの賞の受賞者は、全米の騎手の投票によって決定される。

 騎手組合(Jockeys' Guild)のテリー・ミックス(Terry Meyocks)事務局長は、「仲間の投票でこうした権威ある賞の受賞者に選ばれることは、騎手にとって大変名誉なことです。ビクターのこの素晴らしい偉業を祝福したいと思います」と語った。

 エスピノーザ騎手は2015年、三冠競走や秋のブリーダーズカップの時期に、全国のテレビ放送に数え切れないほど登場した。その一方で、同騎手はシティオブホープ医療センター(City of Hope カリフォルニア州ドゥアーテ)に獲得賞金の1%を寄付して、若年性がんの研究に対する支援を行ってきた。

 エスピノーザ騎手とアメリカンファラオ(American Pharoah)のコンビは2015年、三冠競走(ケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントS)優勝に加え、レベルS(G2)、アーカンソーダービー(G1)、ハスケル招待H(G1)で優勝し、さらに総賞金500万ドル(約5億7,500万円)のBCクラシック(G1)を6馬身1/2差で制した。

 エスピノーザ騎手はメキシコシティ近郊の酪農家に生まれた。12人兄弟の11番目である。ESPY賞(訳注:毎年テレビネットワークのABCから偉業を成し遂げたスポーツ選手・チームに授与される賞)を3回受賞した同騎手は、ケンタッキーダービー3勝、プリークネスS3勝、ブリーダーズカップ競走3勝を果たしており、南カリフォルニアのリーディングジョッキーに11回輝いている。

 ジョージウルフ記念騎手賞の第1回授賞式は1950年にサンタアニタパーク競馬場で開催され、今年は67回目を迎える。この賞は、その功績と人格がサラブレッド競馬界の評判を高めた騎手を称えるものであり、騎手生活において1回しか受賞できない。今回最終選考まで残ったのは、ジョー・ブラヴォー(Joe Bravo)騎手、ハビエル・カステリャーノ(Javier Castellano)騎手、ジェラード・メランコン(Gerard Melancon)騎手、ジョー・シュタイナー(Joe Steiner)騎手である。

 授賞式は3月13日にウィナーズサークルで行われ、エスピノーザ騎手には2016年ジョージウルフ記念騎手賞のトロフィーが贈呈される。

By Blood-Horse Staff
(1ドル=約115円)

[bloodhorse.com 2016年2月24日「Espinoza Named George Woolf Award Winner」]


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