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2016年10月06日  - No.40 - 4

ペイン騎手、メルボルンCでプリンスオブペンザンスに騎乗せず(オーストラリア)[その他]


 ミッシェル・ペイン(Michelle Payne)騎手は昨年、メルボルンカップ(G1)をオッズ100-1(101倍)のプリンスオブペンザンス(Prince Of Penzance)で制し、女性騎手として初めて同レース優勝を果たして歴史を作った。しかし、ダレン・ウィアー(Darren Weir)調教師がプリンスオブペンザンスに同騎手を騎乗させるつもりがないことを認めたことで、ペイン騎手は衝撃を受けた。

 ペイン騎手はキャリアを脅かすほどひどい落馬事故から最近復帰し、9月25日にコルレイン競馬場で復帰後初めての勝利を果たした。

 同騎手が戦線離脱していた間、ジョン・アレン(John Allen)騎手がプリンスオブペンザンスに騎乗していた。9月24日(土)のアンダーウッドS(G1・コーフィルド競馬場)でも同馬に騎乗し、今シーズンは騎乗し続ける予定。

 ウィアー調教師は9月26日(月)、ヘラルドサン紙(Herald Sun)に対し、「ミッシェルの起用は考えていません。アレン騎手は今後もプリンスオブペンザンスに乗り続けます」と語った。

 30歳のペイン騎手は今年1月、仕事量が増えたためにウィアー調教師との協力関係を解消した。そして同騎手とプリンスオブペンザンスの数人の馬主との間に亀裂が生じているという報道もあった。

率直な発言をする騎手

 2015年メルボルンカップにおいて、プリンスオブペンザンスの数人の共同馬主はペイン騎手を騎乗させないつもりでいたと報じられていた。ペイン騎手は同レース優勝後、それらの人々に対して"勝手にしろ"と言ったことで有名である。

 ペイン騎手は5月のミルデューラ競馬場(アデレード東部)での落馬で膵臓手術が必要となり、プリンスオブペンザンスの数人の馬主などから騎手を引退するよう求められていた。

 ペイン騎手はそれに応じて、ツイッターでこう語った。「自分はもう駄目だなどとは考えていません。人の達成したことを評価せずに、もう駄目だと決めつける人のために、なぜ働かなければならないのでしょうか」。

 ペイン騎手はすぐにこのツイートを削除したが、その前に幅広くリツイートされ、プリンスオブペンザンスの関係者は彼女のこのコメントを許さなかったようだ。

 同馬は今シーズン、控え目な成績しかあげておらず、4走目となるアンダーウッドS(G1)では、10頭立ての9着という残念な結果に終わった。

By Andrew Dietz

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[Racing Post 2016年9月26日「Payne loses ride on Melbourne Cup winner」]


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