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海外競馬ニュース
2016年09月15日  - No.37 - 2

オフリーワイルド、心臓発作のために16歳で死亡(トルコ)[生産]


 トルコジョッキークラブによれば、G1馬オフリーワイルド(Offlee Wild)は9月6日、馬主のテヴフィク・チェリコグル(Tevfik Celikoglu)氏の牧場で心臓発作のために死んだ。

 2009年最優秀2歳牝馬のシービーワイルド(She Be Wild)やG1・2勝馬バイエルン(Bayern)を送り出したオフリーワイルド(16歳)は、現地時間午後8時30分頃、馬房から放牧地に向かう途中で死亡した。死因は獣医師により確認された。

 オフリーワイルドはドロシー・マッツ(Dorothy Matz)氏によりケンタッキー州で生産された。ミドルブルックファーム(Middlebrook Farm)により2001年キーンランド9月1歳セールに上場され、アゼリアステーブル(Azalea Stables)により32万5,000ドル(約3,413万円)で購買された。3歳のときにホリーブルSで優勝し、2003年トヨタブルーグラスS(G1)で3着となり、成長とともに良化した。4歳時にマサチューセッツH(G2)を制し、5歳でサバーバンH(当時G1)とエクセルシオール(G3)で優勝した。オフリーワイルド(父ワイルドアゲイン)は、名種牡馬ダイナフォーマー(Dynaformer)の半妹アルヴェア(Alvear 父シアトルスルー)が誕生させた2頭目の重賞勝馬であった。

 オフリーワイルドは種牡馬入後すぐに、産駒シービーワイルドがBCジュヴェナイルフィリーズ(G1)などを制しステークス競走3勝を果たしたことが後押しとなり、2009年リーディングファーストクロップサイアーとなった。シービーワイルドはその年、賞金131万1,040ドル(約1億3,766万円)を獲得した。オフリーワイルドは種牡馬入りしてから4年間、ダーレー牧場で供用された。

 その次の傑出したオフリーワイルド産駒は2014年に現れた。その年、バイエルン(ヘレン・アレクサンダー氏生産)が1月上旬にデビュー戦(サンタアニタ競馬場)を制し、その2走後のアーカンソーダービー(G1)で3着と健闘し、BCクラシック(G1)やハスケル招待H(G1)で優勝したのだ。ペンシルベニアダービー(G2)やウッディスティーヴンスS(G2)も制した同馬は今年、ケンタッキー州レキシントン近郊のヒルンデール牧場(Hill 'n' Dale Farms)で種牡馬入りした。

 競走年齢に達した441頭のオフリーワイルド産駒の中で、18頭がブラックタイプ勝馬で、16頭がブラックタイプ2~3着馬である(9月6日現在)。そして、6頭の産駒が重賞優勝を果たした。オフリーワイルドは2015年種付シーズンからトルコで供用され、今年トルコで19頭の産駒が誕生していた。

By Eric Mitchell

(1ドル=約105円)

[bloodhorse.com 2016年9月7日「Offlee Wild Dies of Heart Attack at 16」]


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