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海外競馬ニュース
2016年09月08日  - No.36 - 3

引退馬を支援する団体"馬場の向こうに"がイベント開催(フランス)[その他]


 8月27日、新設された団体"馬場の向こうに(Au-dela des Pistesオードゥラデピスト)"はドーヴィル競馬場において、引退競走馬を支援する第1回目のイベントを開催した。

 "馬場の向こうに"は、ゴドルフィンとアガ・カーン・スタッド(Aga Khan Stud)が発起し、フランスギャロ(France Galop)の協力の下に誕生した団体で、アリエット・フォリアン(Aliette Forien)氏(モンタギュ牧場)が会長を務める。この団体の目標は、引退競走馬が有する多様な能力に対して一般の人々や馬術競技関係者の関心を高めることにある。

 この日一番注目されたのは、パドックで行われた"チャンピオンのパレード"である。現役時代に大いに活躍したパピノー(Papineau)、カスバーブリス(Kasbah Bliss)、アフリカンストーリー(African Story)、リメンバーローズ(Remember Rose)、サラタン(Saratan)、パールフルート(Pearl Flute)、プリンスビショップ(Prince Bishop)、そしてシリュスデゼーグル(Cirrus des Aigles)の8頭がこれに参加し、シリュスデゼーグルにはウエスタンスタイルの馬装がされていた。これらの馬は合計で48勝(うち重賞17勝)を果たしている。

 クリストフ・スミヨン騎手の自宅で引退生活を送っている人気者のシリュスデゼーグルには、同騎手の娘シャルリー(Charlie)が騎乗していた。

 人馬ともに10歳半で、彼らはスミヨン騎手のドーヴィルの別荘から手綱を長くして歩いてきた。

 コリーヌ・バルブ(Corine Barbe)厩舎でたてがみを振り乱して走っていた頃を覚えている者にとって、現在の"シリュス"の姿は信じられない。しかし同馬は、"馬場の向こうに"が発信したいメッセージを見事に体現している。

By Sophie Dham

[Paris Turf 2016年8月28日「Cirrus des Aigles montre l'exemple」]


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