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2016年08月11日  - No.32 - 1

2016年シャーガーカップ、世界選抜チームが優勝(イギリス)[その他]


 8月6日にアスコット競馬場で開催されたシャーガーカップは、世界選抜チームが優勝し、フランスのティエリー・ジャルネ(Thierry Jarnet)騎手がシルバーサドル賞(最多ポイント獲得騎手賞)を獲得した。

 第2レースをオッズ25-1(26倍)の伏兵アーチヴィラン(Arch Villain)で制した南アフリカのギャヴィン・レリーナ(Gavin Lerena)騎手は、最後から2番目のレースもデインヒルコディアック(Danehill Kodiac)で制し、世界選抜チームが優位に立ったように思われた。

 しかし、最終レースで同騎手が騎乗したエクシードザリミット(Exceed The Limit)は得点圏外の着順となった。そして、第1レースをインサリュテム(In Salutem)で制したジャルネ騎手が、ヨーロッパ・チームに勝利をもたらすべくカドリッジ(Kadrizzi)でこのレースを制した。

 近年、スター牝馬のムーンライトクラウド(Moonlight Cloud)やトレヴ(Treve)とコンビを組んだことで知名度が上がったジャルネ騎手は、インサリュテムで勝利を収めるまで、21年間英国で勝鞍がなかった。

 ジャルネ騎手はこう語った。「アスコット競馬場でやっと優勝できたことに満足しています。アスコットは美しく、馬場は完璧でした。シルバーサドル賞を獲得できて最高の気分です。英国に来て、シャーガーカップに参加して本当に良かったです」。

 最終レースで、ジャルネ騎手とそのチームメイトのピエール-シャルル・ブドー(Pierre-Charles Boudot)騎手はワンツーフィニッシュを決めた。しかし、池添謙一騎手がスクーア(Suqoor)で4着となって貴重な5ポイントを獲得したことが決め手となり、世界選抜チームは辛くも優勝できた。

 世界選抜チームのキャプテンであるシルヴェストル・デ・ソウサ(Silvestre de Sousa)騎手は、「今日は本当に楽しむことができました。普段と少し違うことは、大きなチームワークがあった点です。このチームには上手い騎手が集まっており、勝ててとても嬉しいです」と語った。

 女性騎手選抜チームは、昨年勝ち取った王座を防衛することができなかったが、チームの一員がこの日最も忘れられない瞬間を演出した。

 G1競走を3勝し昨年騎手を引退したヘイリー・ターナー(Hayley Turner)氏は、シャーガーカップへの10回目の出場を果たすためだけに復帰していた。

 最高の見せ場は、オッズ6-1(7倍)のアーリーモーニング(Early Morning)に騎乗して、第4レースを制した時だ。ターナー氏はこの時、鞭使用ルール違反で4日間の騎乗停止処分を科されたが、引退した身分なので心配はなさそうだ。

 ターナー氏はこう語った。「この場面でこういう勝ち方をできたことは爽快です。全く特別で、スリルを感じました。私にとってシャーガーカップがどれほどの意味を持つかを、パフォーマンスで表現できたと思います。皆に手を振って投げキスをしたので落馬しそうになりました!」

チーム対抗戦の結果

1位 世界選抜 68ポイント

2位 ヨーロッパ選抜 65ポイント

3位 女性騎手選抜 54ポイント

4位 イギリス・アイルランド選抜 53ポイント

シルバーサドル賞(最多ポイント獲得騎手)上位騎手

1位 ティエリー・ジャルネ騎手 38ポイント

2位 ギャヴィン・レリーナ騎手 30ポイント

3位 池添謙一騎手 25ポイント

4位 ピエール-シャルル・ブドー騎手 24ポイント

4位 エマ-ジェーン・ウィルソン(Emma-Jayne Wilson)騎手 24ポイント

By Tony McFadden

(関連記事)海外競馬ニュース 2016年No.22「シャーガーカップ、メルボルンカップ優勝のペイン騎手などが出場予定(イギリス)」、No.26「ヘイリー・ターナー元騎手、シャーガーカップで1回限りの復帰(イギリス)

[Racing Post 2016年8月6日「Jarnet is top jockey as World win Shergar Cup」]


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