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2016年07月28日  - No.30 - 1

フランケル産駒、初の重賞優勝(イギリス)[生産]


 フランケル(Frankel)はフレッシュマンサイアーとして重要な節目に達した。7月23日に牝駒フェアエヴァ(Fair Eva)がプリンセスマーガレットS(G3・アスコット競馬場)を制し、フランケル産駒として初の重賞優勝を果たしたのだ。

 フェアエヴァ(ロジャー・カールトン厩舎)のそのあざやかな勝ちぶりは、同馬が偉大なフランケルの産駒として活躍し続けることを示していた。オーナーブリーダーは、フランケルと同じくカリド・アブドゥラ(Khalid Abdullah)殿下である。

 フェアエヴァは馬群の外を楽々と走り、素晴らしい末脚を見せ、2着馬キルマー(Kilmah 父セポイ)に4馬身差をつけてゴールした。

 ブックメーカーは同馬を、2017年英1000ギニー(G1)の1番人気馬としている。単勝オッズは4-1(5倍)。

 フェアエヴァはアフリカンローズ(African Rose 父オブザーバトリー)の第4仔である。アフリカンローズは現役時代、クリケット・ヘッド-マアレク(Criquette Head-Maarek)調教師に管理され、2008年ヘイドックスプリントカップを制して馬主アブドゥラ殿下にG1勝利をプレゼントした。

 アフリカンローズはG3・3着牝馬ニューオーキッド(New Orchid 父クエストフォーフェイム)の娘であり、マルセルブサック賞(G1)2着馬ヘルボリーン(Helleborine)の全姉である。

 ファミリー(牝系)をさらに遡れば、アブドゥラ殿下のデューハーストS(G1)優勝牝馬ディスタントミュージック(Distant Music)がいる。

 アフリカンローズはフェアエヴァを含む2頭の勝馬を送り出した。また、現在1歳のフランケル産駒と当歳のキングマン(Kingman)産駒を誕生させている。

 欧州では9頭のフランケル産駒が出走し、フェアエヴァを含む7頭が優勝。フェアエヴァのほかにステークス競走に出走したのは、チェシャムS(L)3着のクンコ(Cunco)、アルバニーS(G3)3着のクイーンカインドリー(Queen Kindly)、パットエデリーS(L)3着のフランクウス(Frankuus)である。

 フランケルは、バンステッドマナー牧場(Banstead Manor Stud)において種付料12万5,000ポンド(約1,750万円)で供用されている。同馬が種牡馬として素晴らしいスタートを切り将来が約束されていることは、世界のサラブレッド業界の話題となっている。

By Martin Stevens

(1ポンド=約140円)

[Racing Post 2016年7月23日「Fair Eva a fine first stakes winner for Frankel」]


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