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海外競馬ニュース
2016年07月14日  - No.28 - 3

落馬して救助を待っていた騎手が救急車にひかれる(イタリア)[その他]


 まるでどたばた喜劇のようだ。しかし、馬に顔を蹴られて救助を待っていたところ、救急車にひかれて脚を骨折したクリス・ミーハン(Chris Meehan)騎手は、全く笑えなかった。

 ミーハン騎手は夏の終わりまでイタリアで騎乗する予定だったが、メラノ競馬場のハードル競走で騎乗中に落馬して、馬に顔を蹴られた。

 この一撃により、同騎手は倒れ込み、鼻の骨を折り、顎に27針縫うほどの傷を負った。

 ミーハン騎手はその時の状況をこう語った。「仰向けに倒れ、自分の血で窒息しそうになっていた時、発走委員が駆けつけ、私に回復体位を取らせました。そのとき、右脚は真っ直ぐ伸びていました」。

 「それだけでも大変な不運なのに、競馬場の救急車が私たちのそばに来たと思ったら、引き返して私の脚をひきました。しかも脚の上で停車したので、私は叫び始めました。脚も折れてしまいました」。

 「周りの人々が私を引っ張り出してくれました。笑うしかないでしょう」。

 ミーハン騎手は脚と顔の治療のために、7月5日にアイルランドに帰国する予定。同騎手には冗談を言う余裕が残っており、こう続けた。「もっと悪いことには、私の父、兄、叔母は皆、救急車の関係者ということです!」。

 「実のところ、父は英国で多くの人々に救急車の運転方法を教えています。全くおかしな話で、信じられませんよね?」。

 最近騎手免許を再取得したミーハン騎手は、しばらく平地競走で騎乗した後に、再び障害競走で騎乗することにしていた。

 しかしその前に、2ヵ月以上騎乗できない。

By Mark Scully

[Racing Post 2016年7月6日「Ambulance only makes things worse for Meehan」]


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