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2016年06月09日  - No.23 - 2

バンクーバー、欧州で走らずに豪州で種牡馬入り(オーストラリア)[生産]


 2015年ゴールデンスリッパー(G1)優勝馬バンクーバー(Vancouver)には、ダイヤモンドジュビリーS(G1・ロイヤルアスコット開催)でオッズ10-1(11倍)がつけられていた。しかし、陣営がバンクーバーを欧州の強豪スプリンターと対戦させる計画を諦めることを決定したことから、同馬はこのレースを回避する。

 クールモア牧場が所有する同馬は、エイダン・オブライエン(Aidan O'Brien)調教師の管理の下で欧州で出走することをやめ、生まれ故郷の豪州で種牡馬としてのキャリアを開始する。

 以前シドニーのガイ・ウォーターハウス(Gai Waterhouse)調教師に管理されていたバンクーバーはオブライエン厩舎に移籍し、5月21日にグリーンランズS(G2・カラ競馬場)で欧州デビューを果たす予定であった。しかし、血液に異常が見られたために、出走することはできなかった。

 オブライエン調教師はこう語った。「バンクーバーの血液は、我々が期待するほど早く改善しませんでしたので、先週も今週も調教を施すことができませんでした。残念ながら、ダイヤモンドジュビリーSとジュライカップ(G1)に向けて仕上げるには、もう時間が無くなってしまいました」。
[訳注:バンクーバーの初年度種付料は6万6,000豪ドル(約528万円)の予定である]。

By Lewis Porteous

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[Racing Post 2016年6月3日「Vancouver ruled out of European campaign」]


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