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海外競馬ニュース
2016年06月02日  - No.22 - 1

最初にデビューしたフランケル産駒の勝利は競馬界にとって朗報(イギリス)[生産]


 14戦14勝の無敗馬フランケル(Frankel)に関わった人々は、最初にデビューしたフランケル産駒のクンコ(Cunco)がニューベリ競馬場で勝利を挙げたことを"競馬界にとっての朗報"として褒め称えている。

 フランケルの初年度産駒として2014年に生まれたクンコは、ロバート・ハルヴィン(Robert Halvin)騎手を背に6ハロン(約1200m)の未勝利戦を制した。この勝利はメディアの関心を大いに引き、ITV(英国最大の民間放送局)の撮影クルーが競馬場に駆けつけ、翌日の新聞でも大きく取り上げられた。

 ジョン・ゴスデン(John Gosden)調教師が管理するこの牡駒は、ロイヤルアスコット開催(6月14日~18日)のチェシャムS(L)を次の目標としている。父フランケルはロイヤルアスコット開催で2勝を挙げている[訳注:2011年セントジェームズパレスS(G1)と2012年クイーンアンS(G1)で優勝]。

 フランケルの現役時代に故サー・ヘンリー・セシル(Sir Henry Cecil)調教師の助手を務め、現在はイスマイル・モハメド(Ismail Mohammed)調教師の助手を務めるマイク・マーシャル(Mike Marshall)氏はこう語った。「これはフランケルと競馬界にとって大きな1勝でした。あらゆる意味で朗報です」。

 「クンコを見ていると、その父フランケルがクロスノーズバンドを付けて力強く最後の直線を駆けあがり、ゴール板を走り抜けた姿が思い出されます」。

 「クンコを加速させるには時間が掛かりますが、父フランケルがニューベリ競馬場で2回優勝した時も同じ様子でした。クンコのこの勝利は、新聞の競馬ページ以外でも語られる話題であり、競馬界の誰にとっても良いニュースとなるに違いありません」。

 フランケルの厩務員を務めたサンディープ・ガウラヴァラム(Sandeep Gauravaram)氏は7-2(4.5倍)のオッズが付けられていたクンコについて、多少期待していたことを認めた。

 同氏はこう語った。「この勝利は競馬界にとって朗報でした。クンコのスピードを上げる様子やコーナーの回り方を見て興奮しました。しかし、いつも仕掛けるのに3~4ハロンが必要だった父の影響も受けています」。

 「クンコについていくつかの前向きな報告があったので、馬券を買って応援しました。フランケルの馬券はデビュー戦のときしか買いませんでした。私はとんでもない馬券下手なので、クンコの馬券を買うのもすぐにやめたほうが良いですね」。

 ゴスデン調教師はこう語った。「クンコはメディアの関心を引き、彼が行く方向には多くのカメラが向けられ、装鞍所の馬房でもそうでした。彼が勝ったのは競馬界にとって朗報です」。

 「デビュー戦ではすべてが上手く行きました。次走はレース後の体調次第です。チェシャムSを目指すつもりですが、妥当な選択でしょう」。


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By David Milnes

[Racing Post 2016年5月16日「Frankel debut winner was 'great for racing'」]


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