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TOPページ > 海外競馬ニュース > 競馬場運営のオーナークラブ、ローリスクの馬主体験を提供(アメリカ)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2015年12月24日  - No.51 - 3

競馬場運営のオーナークラブ、ローリスクの馬主体験を提供(アメリカ)[開催・運営]


 競馬場が運営するオーナークラブが、将来馬主になるかもしれない人々に“ローコスト・ローリスク”の馬主体験を提供する。この取り組みが、アリゾナ大学“競馬およびゲーミングに関するシンポジウム”(University of Arizona Symposium on Racing and Gaming:2015年12月7日〜9日開催)で発表された。

 カンタベリーパーク競馬場のアンドリュー・オファーマン(Andrew Offerman)競馬担当理事とエメラルドダウンズ競馬場のソフィア・マッキー(Sophia McKee)副理事長は、それぞれの競馬場で運営しているオーナークラブの概要を説明した。彼らは、「クラブがきっかけで実際に馬主になる例もありますが、少なくともメンバーに知識を与え、競馬場の宣伝になることは確かです」と語った。

 どちらのオーナークラブもメンバーが会費を支払うのは1回だけであり、カンタベリーパーク競馬場は250ドル(約3万円)、エメラルドダウンズ競馬場は500ドル(約6万円)である。メンバーにはこの初期投資以外の負担はない。これらのオーナークラブは非営利運営であり、利益のすべてはクラブが決定した慈善団体に寄付される。メンバーたちは、競馬場に来ること、優勝時にはウィナーズサークルに立つこと、馬とじかに接すること、そして人々との出会いを楽しみにしている。

 オファーマン氏は次のように語った。「カンタベリーパーク競馬場は2009年にオーナークラブを設立しました。馬主になることについて質問を受けたときに、それに対応するオプションがなかったことが、設立理由の1つでした。設立時には16人だったメンバーは、2015年には200人以上に増加しました」。

 メンバーは250ドル(約3万円)を支払い、馬一頭の5%未満の所有権を得る。毎年新たな非営利運営のクラブが結成され、メンバーとの連絡や情報・知識の提供はブログ上で行われる。カンタベリーパーク競馬場では数年間のオーナークラブ運営において、クラブ所有馬はだいたい3回に1回の頻度で優勝した。

 カンタベリーパーク競馬場のテッド・グレヴェリス(Ted Grevelis)氏はビデオメッセージにおいて、次のように語った。「設立時のメンバーはその後さらに馬所有の段階を進め、従来の方法で競走馬を共同所有しています。そして、それらの馬主は譲渡要求によって馬を個人的に購買し、馬主体験を存分に味わっています」。

 マッキー氏は、エメラルドダウンズ競馬場はカンタベリーパーク競馬場に倣い、同様のプログラムを導入したことを認めた。また、競馬スタッフとメディアコミュニケーションチームがいることで、競馬場はこのようなプログラムをリードしやすいと指摘した。そして、「重要なのは、このプログラムに相応しい調教師を選ぶことです。それは、人々を教育し、基本的と思われる質問にも時には繰り返し答えることをいとわない調教師です」と語った。

 エメラルドダウンズ競馬場のオーナークラブのメンバーには、入場料と駐車料[いずれも7ドル(約840円)]が無料となるなどの特典がある。マッキー氏は、メンバーの約15%〜20%が馬主や共同馬主になっていると語った。

 「多くの方々がクラブメンバーとなり、誰もが喜んでいます。しかし現実には、クラブメンバーから本当の馬主へシフトする人々の割合は、伸び悩んでいます。メンバーの10%〜15%が主としてシンジケート方式で、馬を所有し続けているようです」。

 エメラルドダウンズ競馬場のオーナークラブは、当初会費500ドルのメンバーだったが今では馬に約50万ドルを支出するようになったジム&メアリー-ベス・パーキンス(Jim and Mary Beth Perkins)夫妻のサクセスストーリーを自慢の例にしている。パーキンス夫妻は、2014年ファシグ・ティプトン社(Fasig-Tipton)のセリで、競走年齢に達していた馬ベルヒル(Bell Hill)を25万ドル(約3,000万円)で購買した。そして、ベルヒルはエメラルドダウンズ競馬場でステークス競走を3勝し、今年のオータムミスS(G3・サンタアニタパーク競馬場)を制した。

 「クラブなしでは彼らは決して馬主にはならなかったでしょう。あるいは、さらに悪い場合には、馬主になっても悪い人々と組んでいたかもしれません」とマッキー氏は付言した。

 クラブの成功を見て、ワシントン州サラブレッド生産者・馬主協会(Washington Thoroughbred Breeders and Owners Association)も馬産に興味がある人々に向けて同様のクラブを設立した。

 カンタベリーパーク競馬場もエメラルドダウンズ競馬場も、新聞やメディアがオーナークラブについて取り上げることにより、宣伝効果があったと語った。

By Frank Angst
(1ドル=約120円)

[bloodhorse.com 2015年12月8日「Ownership Clubs Low-Risk Way to Try Racing」] 


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