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海外競馬ニュース
2015年07月16日  - No.28 - 3

フランクフルト競馬場、住民投票で存続を支持されるも閉鎖の危機(ドイツ)[開催・運営]


 フランクフルトの住民投票(6月21日実施)の結果は、競馬界の勝利であるように見えたが、壊滅的な敗北にもなり得るものであった。

 フランクフルト市議会は、市有地にある競馬場を閉鎖し、DFB(ドイツサッカー連盟)の“エリート養成所”の建設を計画している。この計画の阻止が、住民投票の目的であった。養成所の建設工事は2016年前半に着工予定であり、総工費は8,900万ユーロ(約120億1,500万円)と見積もられている。

 投票を呼び掛けるキャンペーンが実施され、市内の所々にポスターが貼られた。10万人以上の市民が投票し、競馬場を存続させる提案は、61対39の圧倒的多数で支持された。

 しかし、住民投票の選挙規則には、投票結果が法律上の効力をもつためには、有権者の25%すなわち約12万4,000人の支持が必要であると定められている。今回の住民投票において競馬界を支持する割合は高かったが、得票数は必要票数の半分に留まった。

 つまり、この住民投票は、過半数の支持にもかかわらず、市議会に計画を中止させる目的を果たせなかった。現在、競馬統轄機関は、あらゆる選択肢を検討するとともに、法の抜け道を探している。

 しかし、おそらくサッカー開発計画が採用され、競馬場は失われてしまうだろう。フランクフルト競馬場では、150年以上にわたって競馬が施行されてきた。今年の開催予定はあと3日である。

By David Conolly-Smith
(1ユーロ=約135円)

(参考)フランクフルト競馬場 https://www.jairs.jp/contents/courses/germ.html#area5

[Racing Post 2015年6月23日「Frankfurt facing closure after local vote」]


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