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海外競馬ニュース
2015年03月12日  - No.10 - 2

クライヴ・ブリテン調教師、後藤騎手を追悼(イギリス)[その他]


 2月28日、クライヴ・ブリテン(Clive Brittain)調教師はその前日に死亡が確認された日本の後藤浩輝騎手に対して心から哀悼の意を表した。

 40歳であった後藤騎手は、2002年夏にニューマーケットのブリテン厩舎の所属馬に騎乗している。その後、2003年と2010年にも、わずかな期間であるが騎乗した。

 英国では勝利できなかったが、日本ではG1・5勝を含む1,447勝を果たしている。

 ブリテン調教師は次のように語った。「彼は私の管理馬に騎乗してくれましたが、優秀なジョッキーであるのみならず真のホースマンでした。私たちは運に恵まれませんでしたが、彼の騎乗能力は目を見張るものがありました。また、本当によい人でスタッフ全員と仲良くしていました」。

 「それに、扱いにくい馬をいつも落ち着かせ、リラックスさせることができました。彼を大変尊敬していたので、この訃報に接して悲しみに堪えません」。

 「彼は英国で経験を積みたいと考えて来ましたが、その時はすでに日本のトップジョッキーでした。調教で馬に跨った際には、感銘を受けました。彼は馬と仲良くやる方法を心得ていたからです」。

 「日本人騎手は僅かしか受け入れていませんが、彼ほどの馬への感情を抱いていた騎手は他にいませんでした。残された家族を本当に気の毒に思います」。

 1992年にデビューした後藤騎手は、日本の現役騎手の通算勝利数では10位であった。しかし、近年は怪我に悩まされ、2012年の落馬では頭蓋骨骨折および頸椎骨折と診断された。

 2014年4月には再び頸椎骨折を発症し、11月に復帰した。2015年には11勝を挙げ、2月28日と3月1日も騎乗予定であったが、2月21日の落馬による負傷のため治療を受けていたと伝えられている。

By Jon Lees

[Racing Post 2015年3月1日「Brittain’s tribute to Japanese rider Goto」]


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