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TOPページ > 海外競馬ニュース > アル・ザルーニ事件の独自調査報告発表される(イギリス)[その他]
海外競馬ニュース
2014年03月06日  - No.9 - 3

アル・ザルーニ事件の独自調査報告発表される(イギリス)[その他]


 BHA(英国競馬統轄機構)は、ゴドルフィンに所属したマームード・アル・ザルーニ(Mahmood Al Zarooni)元調教師がステロイドを輸入し、ニューマーケットのモールトン調教場(Moulton Paddocks)で管理する22頭に投与したのは単独行動であったと結論づけるスティーヴンス卿(Lord Stevens)の調査結果を歓迎した。

 昨年10月にモハメド殿下(Sheikh Mohammed)から調査を依頼された元警視総監のスティーヴンス卿は、アル・ザルーニ事件について、並びに獣医学研究局がロンドン•スタンステッド空港およびダルハムホールスタッド(Dalham Hall Stud)の一角にあるムアリーファームイースト(Moorley Farm East)で無認可医療用品を差し押さえたことについて、幅広い調査を指揮した。

 現在世界的な警備会社クエスト(Quest)の会長を務めるスティーヴンス卿は、ゴドルフィン内で管理および社内連絡の問題が存在することと、医療用品の運搬に関する既存のルールに対する“自己満足感”を指摘した。

 しかしスティーヴンス卿は報告において、BHAの調査と同様、アル・ザルーニ元調教師はゴドルフィンの他のメンバーの指示に応じて行動したのではないと結論づけると同時に、モールトン調教場で行った違法行為は他の2つの場所での押収物とは無関係であるとした。

 スティーヴンス卿は、「クエストの調査は、スタンステッド空港およびムアリーファームでの押収物を重点的に取り上げていますが、昨年4月にアナボリック・ステロイド使用を認めBHAに8年間の調教停止処分を科されたアル・ザルーニ元調教師の事件も調査しています。アル・ザルーニ氏やその他の人々に行なった面談で、この事件とその後にスタンステッド空港およびムアリーファームでの押収された薬物とは何の関連性もないことが証明されました」と語った。

 報告書によれば、スタンステッド空港およびムアリーファームで薬物が押収された件は、管理不足、監視不十分、そして組織内に広がる慢心によりもたらされた。また責任を負うべき人間が、動物用医薬品の輸送に関する英国の規定を厳守する措置を取らなかった。

 スタンステッド空港およびムアリーファームで押収された薬物の量について、スティーヴンス卿は“驚くほどの量ではない”と言い表し、一方薬物のラベルには“一般に使用され安全と見なされる”と表示されていた。

 そして次のように付け足した。「モハメド殿下は私たちとの話し合いにおいて、影響を受けるすべての競馬関係者がこれらの規定を遵守しやすくする方法を提案するために、専門家からなる特別調査委員会の発足に同意しました」。

 「同殿下はこの特別調査委員会に、動物用医薬品を輸送しようとする人々が認定医薬品に関する国別情報を得やすくなるよう国際データベースの創設の検討を依頼するでしょう」。

 BHAは、このスティーヴンス卿の報告がBHAによるアル・ザルーニ事件の調査にさらに重要性を与えたことをしきりに強調した。

 BHAの公正・法律・リスク担当理事のアダム・ブリッケル(Adam Brickell)氏は、次のように語った。「スティーヴンス卿がまとめた報告書を歓迎します。BHAはゴドルフィンの厩舎運営について広範な調査を行い、昨年7月に結論を出しました。私たちはスティーヴンス卿のチームと連携を取り、本日発表された調査結果は私たちの調査を裏付けています」。

 「昨年陽性反応を示したサンプル(検体)があったことを考慮すれば、BHAが精密調査の低下レベルが妥当となるまでの一定期間、モールトン調教場のゴドルフィン所属馬に対する監視は強化されます」。

 現在BHAは断固としてアル・ザルーニ事件から教訓を得る覚悟だ、とブリッケル氏は述べた。

 そして、「このプロセスの次の段階は、英国が新たな国際最低基準を満たす、あるいは超えるためにはどのような措置を講じなければならないかについての勧告の発表となるでしょう。BHAはこれらの最低基準の設定を行い、春に調査結果を発表したいと考えています」と語った。

 スティーヴンス卿は、薬物問題に対処するBHAと海外の競馬統轄機関の役割の大きさを指摘した。「モハメド殿下の競馬事業は規模と領域で並外れていますが、私たちの調査は、競馬産業全体の課題となっている規制の枠組みの複雑さを浮き彫りにしました」。
 

スティーヴンス卿の調査に基づく主な勧告

1. モハメド殿下の競馬事業のすべての領域で視察および調査する権限を持ち、独立した内部コンプライアンス担当部署を設立すべき。この部署は所属獣医師に自由に接触し、支援や助言を行い、必要に応じて薬物検査を実施することができることとする。 

2. 馬の輸送過程を見直し監督する独立したコンサルタントを配置すべき。 

3. ゴドルフィン、ダーレー、メイダン向けに、監査・法令遵守、馬の購買、輸送その他を扱う共通サービス部門を設立すべき。 

4. 馬用医薬品の購入と輸送に責任を持つ担当者制度を設立すべき。 

  

By Scott Burton

(関連記事)海外競馬情報 2013年No.5「アル・ザルーニ調教師に8年間の調教停止処分(イギリス)

[Racing Post 2014年2月13日「Al Zarooni acted alone over drugs says report」]


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