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海外競馬ニュース
2014年02月13日  - No.6 - 2

シービスケットの馬房が歴史登録財となる(アメリカ)[その他]


 カリフォルニア州ウィリッツ市のリッジウッド牧場(Ridgewood Ranch)にあるシービスケット(Seabiscuit)の馬房が、2014年1月14日、米国国家歴史登録財(the U.S. National Register of Historic Places)として正式に登録された。

 シービスケット・ヘリテージ財団(Seabiscuit Heritage Foundation)のジャクリーン・クーパー(Jacqueline Cooper)理事長が行なった15ヵ月にわたる登録の手続きは、シービスケットの馬主チャールズ・ハワード(Charles Howard)氏の孫で歴史学者のマイケル・ハワード(Michael Howard)氏や、サンタアニタパーク競馬場やウィリッツ市ロータリークラブなどの団体、および土地の所有者であるゴールデンルールチャーチ協会(Golden Rule Church Association)により支持されていた。

 「この馬房ができる前にシービスケットは現役を引退しました。馬主のチャールズ・ハワード氏は、シービスケットのために豪華な新しい馬房を建設して、同馬に多大な敬意を払いました。1940年から1947年までの間に、馬房のゲストブックには5,000人もの訪問者が署名しました」と、カリフォルニア州の歴史学者ウィリアム・バーグ(William Burg)氏は最近、カリフォルニア州歴史資源委員会(California State Historical Resource Commission)の会合で語った。

 そして「この建造物は、競馬史と観光のいずれにおいても資産として大きな役割を担っています」と付け足した。

 『シービスケット ―あるアメリカ競走馬の伝説(Seabiscuit-An American Legend)』の著者ローラ・ヒレンブランド(Laura Hillenbrand)氏は、次のように語った。「シービスケットはこれまでの馬の中でもっと素晴らしい競走馬の1頭ですので、その馬房は競馬史における歴史的建造物です。しかし、それ以上でもあります。シービスケットは1930年代に愛され人気のある象徴的な馬で、世界大恐慌に襲われた米国を魅了し高揚感を高め、立身出世を果たしたヒーローでした。同馬の馬房は米国史の宝物であり、米国国家歴史登録財という名誉ある所に鎮座したことは相応しいことです」。

 また、リッジウッド牧場にシービスケットの等身大の像を制作した、アトラスブロンズキャスティング社(Atlas Bronze Casting)のアーティストであるスタン・ワッツ(Stan Watts)氏は、偉業を記念するプレートを寄贈することを予定している。

By Blood-Horse Staff

(関連記事)海外競馬ニュース 2007年No.28「シービスケット等身大像除幕式(アメリカ)

[bloodhorse.com 2014年2月4日「Seabiscuit Stud Barn Recognized as Historic」]


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