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海外競馬ニュース
2014年12月11日  - No.49 - 3

英国競馬界、地域戦略“レーシングトゥギャザー”を設立(イギリス)[その他]


 11月25日夜、英国国会議事堂内において、競馬の地域の中心としての位置づけを英国中で高めることが期待される新計画が発表された。

 “レーシングトゥギャザー(Racing Together)計画”は、競馬界が主催した議会のレセプションで発足し、ヘレン・グラント(Helen Grant)スポーツ大臣や労働党の影のスポーツ大臣クライヴ・エフォード(Clive Efford)氏などがスピーチを行った。

 英国競馬界は、地域活動に年間660万ポンド(約12億2,100万円)を投資しており、その従業者2万2,000人は毎年6,000時間の慈善活動を行っている。この計画の目標は、それらすべてを1つの旗の下にまとめることにある。

 “レーシングトゥギャザー計画”の主な4つの柱は次のとおりである。? 英国競馬界に携わる人々と馬の支援、? 教育支援活動、? 最も援助を必要とする人々の支援、? 競馬が運営されている地域間の団結。

 競馬場協会(Racecourse Association)のイアン・バーロー(Ian Barlow)会長は次のように語った。「英国競馬界は、英国中の地域を支援してきた誇るべき実績があります。“レーシングトゥギャザー”の設立により、私たちは最も助けを必要とする人々をこれまで以上に支援し、競馬を運営する地域と一致協力するために、一丸となって取組むことができるでしょう」。

 地域との結び付きを強める戦略は、競馬のより広範な産業戦略の中で“実現すべきこと”の1つであった。これは、競馬への政治的および公的な支援の強化や雇用改善、活動参加者の福祉と顧客の増加につなげることを目標としている。

 BHA(英国競馬統轄機構)のスティーヴ・ハーマン(Steve Harman)会長は次のように語った。「競馬は、毎年数百万の人々が楽しむ英国のサクセスストーリーであり、地域経済にとって、また、海外からの“英国公開有限責任会社(UK PLC)”への投資を促進するうえで重要な産業です」。

 「従業者、競馬場、教育支援を行う者、それに慈善活動による貢献が、英国中の地域に利益をもたらすことで競馬は成功しています。“レーシングトゥギャザー”は、競馬産業を支えている地域コミュニティーにこれまで以上に恩返しする絶好の機会となります」。

By Bill Barber

[Racing Post 2014年11月25日「Racing launches communities initiative」]


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