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海外競馬ニュース
2014年12月05日  - No.48 - 3

パントルセレブル、種牡馬生活を引退(アイルランド)[生産]


 11月4日のメルボルンカップ(G1)の1着馬と2着馬のブルードメアサイアーであり、クールモア牧場の頼れる種牡馬であったパントルセレブル(Peintre Celebre)は、20歳で種牡馬生活から引退した。

 楽勝を決めたプロテクショニスト(Protectionist)と3年連続の2着馬レッドカドー(Red Cadeaux)は、いずれもパントルセレブルの牝馬から生まれた。そのオーナーブリーダーがダニエル・ウィルデンシュタイン(Daniel Wildenstein)氏であったパントルセレブルは、1997年凱旋門賞(G1)で5馬身差の輝かしい勝利を収めた。

 このヌレイエフ(Nureyev)産駒は、アンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師のもとで仏ダービー(ジョッケークリュブ賞G1)とパリ大賞典(G1)を優勝した3歳シーズンから、ロンシャン競馬場で余裕のある勝利を収めていた。

 1998年シーズンの前にパントルセレブルはその競走馬生命を終わらせる怪我を負って引退し、凱旋門賞の前に同馬の所有権の50%を獲得していたクールモア牧場で供用されることとなった。通算成績は7戦5勝で、獲得賞金は93万5,001ポンドであった。

 パントルセレブルは17年間クールモア牧場で供用され、その間、プリンスオブウェールズS勝馬バイワード(Byword)、独ダービー馬ダイジン(Dai Jin)、G1競走3勝馬で2006年凱旋門賞ではレイルリンク(Rail Link)の2着(クビ差)となったプライド(Pride)を含む12頭のG1馬を送り出した。

 パントルセレブルはその種牡馬生活をクールモア牧場のキャッスルハイドスタッド(Catslehyde Stud)で終え、エイダン・オブライエン(Aidan O’Brien)調教師が管理したレーシングポストトロフィー勝馬キングスバーンズ(Kingsbarns)がその後継馬となる予定である。

 スタッドマネージャーのジョー・ハーノン(Joe Hernon)氏は、「パントルセレブルは長年にわたり活躍してくれた素晴らしい種牡馬で、完全に引退するまでここで働くこともできるでしょう」と語った。

 「しかし、より若い馬が彼の役割を引き継ぐときです。ガリレオ(Galileo)産駒のキングスバーンズを2015年からここで供用することになり、私たちは嬉しく思っています」。

 「キングスバーンズは2歳馬のときに同世代のドーンアプローチ(Dawn Approach)に次いで高いレーティングを獲得し、3歳シーズンでも、クイーンエリザベス2世S(G1)でオリンピックグローリー(Olympic Glory)の3着だったもののドーンアプローチ(4着)に先着するなど、トップクラスのパフォーマンスを見せました」。

By Tom Pennington

[Racing Post 2014年11月14日「Peintre Celebre retires to make way for Kingsbarns」]


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