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TOPページ > 海外競馬ニュース > 英国馬獣医会議で仔馬への回虫の脅威が議論される(イギリス)[獣医・診療]
海外競馬ニュース
2014年10月16日  - No.41 - 3

英国馬獣医会議で仔馬への回虫の脅威が議論される(イギリス)[獣医・診療]


 9月12日の英国馬獣医会議(British Equine Veterinary Association Congress)で、獣医師のイアン・キャメロン(Ian Cameron)氏は、「回虫(ascarids)は再び現れつつある脅威です」と語った。

 “ラウンドワーム(roundworm)”として良く知られているこの寄生虫の体内侵入は、不十分な体重増加、被毛の不良、太鼓腹、鼻汁、咳および疝痛の原因となり、最悪のケースでは死に至る。

 ニューマーケットのロスデールス獣医診療所(Rossdales Veterinary Surgeons)の共同経営者であるキャメロン氏は、特にイベルメクチン(ivermectin)のような駆虫剤に対する耐性を増しているので、この症例は増加の一途をたどりそうだと述べた。そして、新たに効果的な駆虫剤が開発されている動きは見られないと警告した。

 同氏は、回虫駆除に的を絞ったプログラムを実施する際の定期的な回虫卵検査(regular worm count)の重要性を強調したが、卵が検出できなくなる生後4ヵ月以降も通常の回虫駆除手順は継続されなければならないと付け足した。

 キャメロン氏は、「感染した仔馬の体内で、回虫卵は1日に数千個ずつ増え、何年も放牧地で生き続ける可能性があります」と述べ、「定期的に回虫卵検査をすることで多くの情報が与えられ、回虫卵が多い放牧地を特定するのに役立つでしょう。そのような放牧地は休ませておくか、仔馬に使わせないことを検討すべきです」と語った。

 同氏は、強い免疫力をつけ始める生後18ヵ月以降には回虫の数は減る傾向にあると報告した。

 しかし、回虫が体内侵入した仔馬は免疫反応が抑制されるようで、ロタウイルス(Rotavirus)、ロドコッカス(Rhodococcus)およびローソニア(Lawsonia)などの同時感染がよく見られると、キャメロン氏は指摘した。

 この3つの感染症も、バーミンガムの国際会議センターで開催されたこの会議で取り上げられた。

 トロイタウン・グレイアビー馬診療所(Troytown GreyAbbey Equine Hospital)のコーマック・フィーニー(Cormac Feeney)氏は、馬の腸内層の肥厚の原因となるローソニアに対するワクチンの使用に関する議題についての参加代表者を入れ替え新しくした。

 同氏は、このワクチンは豚に使用するために開発されたが、合併症を発症することなく効果を示し続けていると報告した。

 そして、ローソニアに感染した仔馬が生存できる可能性は93%だが、これらの馬は1歳馬で売却される時には本来よりも低価格になる傾向にあると付け加えた。

 キャメロン氏とフィーニー氏のプレゼンテーションは、競馬賭事賦課公社(Levy Board:賦課公社)の後援による会議の中で行われた。賦課公社は2014年に獣医学研究に対して200万ポンド(約3億5,000万円)を提供している。

 賦課公社の獣医諮問委員会のウィリー・ドナチー(Willie Donachie)会長は次のように語った。「賦課公社はこの10年間、獣医学分野に2,500万ポンド(約43億7,500万円)を提供しています。今年の会議で発表された研究成果のいくつかは、この資金提供の直接的な成果であり、賦課公社の資金提供は、感染症や遺伝学、それに馬の故障の防止と管理に関する優れた研究プログラムを支えています」。

By Katherine Fidler
(1ポンド=約175円)

[Racing Post 2014年9月17日「Breeders warned of rising threat of roundworm parasite at congress」]


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