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海外競馬ニュース
2014年08月14日  - No.32 - 3

ゴドルフィン、オーストラリアの半弟を購買(イギリス)[生産]


 英国とアイルランドのダービーを制したオーストラリア(Australia)の半弟であるドバウィ(Dubawi)産駒(母ウィジャボード)が、スタンリーハウススタッド(Stanley House Stud)から庭先取引でモハメド殿下(Sheikh Mohammed)率いるダーレーによって購買された。

 ダーレーの種牡馬ドバウィのこの1歳産駒が今年のセリに上場されないのであれば、クールモア牧場の方針としては、バリードイル勢(Ballydoyle)が所有するその半兄オーストラリアと一緒に調教することはないだろう。

 しかし、英オークスの7馬身差の勝利やブリーダーズカップでの2勝をはじめとする数々のG1勝利を収めた傑出した牝馬ウィジャボード(Ouija Board)の仔を獲得するために、モハメド殿下が迅速に動いたことには大きな意味がありそうだ。

 ダービー卿の自家生産馬でスタンリーハウススタッドの看板牝馬ウィジャボードは、オーストラリアの快挙のおかげで質の高い繁殖牝馬として浮上したが、その6歳産駒アワヴードゥープリンス(Our Voodoo Prince 父キングマンボ)が4月にコーフィールド競馬場で開催されたイースターカップ(G3)を制した時も注目度は高まっていた。

 モハメド殿下は今回の購買が欧州のトップ種牡馬の中でも目立ち続けているドバウィの新たなサクセスストーリーとなることを望んでいるのだろう。

 ダービー卿の弟ピーター・スタンリー(Peter Stanley)氏は、この牡駒が頭角を現す馬格を持っていると確信している。

 同氏は次のように語った。「オーストラリアの半弟の1歳ドバウィ産駒が、ダーレー牧場の経営陣により庭先取引で購買されたことは間違いありません。同馬は質の高い馬で、オーストラリアとは異なるタイプですが、母ウィジャボードの特徴が出ることは間違いないでしょう。ドバウィはセンセーションを起こしそうな種牡馬で、モハメド殿下がこの牡駒を手にして大きな幸運に恵まれることを願っています」。

 この購買が無ければこの牡駒がタタソールズ社(Tattersalls)の10月セールに上場されていたかについて、同氏は次のように語った。「全く決めていませんでしたが、オーストラリアが英国とアイルランドのダービーを制したばかりなので、上場は商業的に理に適った決定であったと思います」。

By Chris Humpleby

[Racing Post 2014年7月18日「Godolphin buy Australia sibling」]


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