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TOPページ > 海外競馬ニュース > 仏ダービーの競走距離についての議論が再燃(フランス)[その他]
海外競馬ニュース
2014年07月31日  - No.30 - 3

仏ダービーの競走距離についての議論が再燃(フランス)[その他]


 仏ダービー(G1 ジョッケークリュブ賞)の競走距離を短縮したこと(2400m→2100m)は、引き続き敏感な話題であり、国境を越えた議論となっている。ヨーロッパ・パターン競走委員会(European Pattern Committee)のブライアン・カヴァナー(Brian Kavanagh)会長は7月初旬、欧州の3歳の競馬番組、とりわけ仏ダービーの距離の再検討を望んでいると述べた。同会長は、かつては欧州で確固たる地位を確立していた愛ダービー(G1)への関心の薄れは、1年のこの時期に3歳馬が代わりに出走できる競走が多いせいであると考える。その中の1つである7月中旬のパリ大賞典(G1)は、ロンシャン競馬場の高速馬場、もっと言えば高速すぎる馬場で施行される。「アイルランドの競馬ファンがオーストラリア(Australia)のような素晴らしい優勝馬を目にするのであれば、それが優れた競走であることを望みます。愛ダービーはそのような競走の頂点にあるはずであり、英仏のダービー馬に匹敵する馬は、決して堅い状態にならないカラ競馬場の馬場で誕生すべきです。仏ダービーの距離短縮は失敗だったと考えるフランスの調教師や生産者の声を聞きましたので、7月末に距離変更等の可能性を話し合うために、欧州各国の競馬統轄機関と会合を持たなければなりません」とカヴァナー会長は語った。

 実際、フランスで影響力を持つ偉大なホースマンは、2400mへの回帰を望んでいる。本紙(パリテュルフ紙)のコラムにおいて、フレディ・ヘッド(Freddy Head)調教師はこの件について歯に衣着せずに次のように語った。「距離の短縮は馬鹿げたことで、フランス競馬の最も愚かなことの1つです。枠順が大きな重要性を持つこの競走距離では、レース中に混雑し、ぶつかり合いや、とんでもない結果を生じさせます」。この考えは、パスカル・バリー(Pascal Bary)調教師、アラン・ド・ロワイエ-デュプレ(Alain de Royer-Dupre)調教師、ジャン-ポール・ガロリーニ(Jean-Paul Gallorini)調教師、マルセル・ロラン(Marcel Rolland)調教師、ヤニック・フーアン(Yannick Fouin)調教師、レオナール・パウェル(Leonard Powell)氏、パトリック・バルブ(Patrick Barbe)氏、ロイック・マリヴェ(Loïc Malivet)氏(調教師組合長)などに共有されている。それに、最近インターネット上で署名活動が開始された『仏ダービーを改めて信頼できるものへ』と題された嘆願書(petition)には、フランソワ・バイルー(François Bayrou)氏(訳注:民主運動(Mo Dem)党首。大統領選に数回出馬。現ポー市長)が署名している。

 2005年、フランスギャロ(France Galop)の会長をエドュアール・ド・ロトシルト(Edouard de Rothschild)氏が務めていた時期に、十分な協議なしに伝統を重んじる競馬界を改革する距離の短縮が突然決定されたことに、本紙は感動したものである。生産者、調教師、サラブレッドの売買仲介業者はこれに適応しなければならず、そのうえ急いで準備しなければならなかった。なぜなら、競馬番組を変更することは、単純なことではないからだ。競走馬の血統の選別や改善は、3歳までの馬が徐々に才能を開花させる競走に基づいている。競馬場、日程、競走距離は偶然によって決められているわけではない。もし変更されるのであれば、意見を持つ競馬関係者との協議を通じて議論を行い、また欧州の競走体系も考慮しなければならない。2100mの仏ダービーは総賞金150万ユーロ(約2億1,000万円)を提供し、これはパリ大賞典の総賞金(60万ユーロ)の2.5倍である。そのため、フランスにおいて種馬場は、2400mであった頃の仏ダービーに出走した偉大な種牡馬で構成されているものの、2400mを得意とする中距離馬の生産では採算がとれなくなりつつある。30年前にダルシャーン(Darshaan)は2400mの仏ダービーで、サドラーズウェルズ(Sadler’s Wells)とレインボークエスト(Rainbow Quest)に先着したが、(この議論の)ゴールは偶然によるものであってはならず、生産者を幸せにしなければならない。
 

2400 m仏ダービー馬の種牡馬成績(1995年〜2004年)
勝利年 馬  名 産駒出走年数 G1を制した
産駒数(勝利数)
有名産駒
1996 ラグマー
(Ragmar)
15年 0  
1997 パントルセレブル
(Peintre Célèbre)
15年 12頭(19勝) プライド
(Pride)
1998 ドリームウェル
(Dream Well)
10年 0  
1999 モンジュー
(Montjeu)
11年 27頭(55勝) ハリケーンラン(Hurricane Run)、
キャメロット(Camelot)
2000 ホールディングコート
(Holding Court)
0 0  
2001 アナバーブルー
(Anabaa Blue)
9年 1頭(1勝) スピリットワン
(Spirit One)
2002 スラマニ
(Sulamani)
6年 3頭(4勝) マスタリー
(Mastery)
2003 ダラカニ
(Dalakhani)
8年 7頭(10勝) コンデュイット、リライアブルマン
2004 ブルーカナリ
(Blue Canari)
5年 0   

  

2100 m仏ダービー馬の種牡馬成績
勝利年 馬  名 産駒出走年数 G1を制した
産駒数(勝利数)
有名産駒
2005 シャマルダル
(Shamardal)
5年 10頭(13勝) ロペデヴェガ
2006 ダルシ
(Darsi)
2年 0  
2007 ロウマン
(Lawman)
4年 3頭(3勝) モストインプルーヴド
(Most Improved)
2008 ヴィジョンデタ
(Vision d’Etat)
1年 0  
2009 ルアーヴル
(Le Havre)
2年 1頭(2勝) アヴニールセルタン
(Avenir Certain)
2010 ロペデヴェガ
(Lope de Vega)
1年 0  
2011 リライアブルマン
(Reliable Man)
0    
2012 サオノワ
(Saônois)
0    
2013 アンテロ
(Intello)
0     

  

2400m仏ダービー馬のその後の競走成績
勝利年 馬  名 2000m未満
のG1成績
2000〜2100m
のG1成績
2400m
のG1成績
凱旋門賞
着順
1996 ラグマー     1-0-0  
1997 パントルセレブル   1-1-0 1-1-0 1着
1998 ドリームウェル   2-0-2 6-1-3 8着
1999 モンジュー   2-1-1 7-4-0 1着、4着
2000 ホールディングコート     3-0-0 15着
2001 アナバーブルー   1-0-0 4-0-0 9着、7着
2002 スラマニ   3-2-0 8-3-3 2着
2003 ダラカニ     2-1-1 1着
2004 ブルーカナリ   1-0-0 1-0-0 12着 

  

2100m仏ダービー馬のその後の競走成績
勝利年 馬  名 1500〜1800m
のG1成績
2000〜2100m
のG1成績
2400m
のG1成績
凱旋門賞
着順
2005 シャマルダル 1-1-0      
2006 ダルシ     1-0-0  
2007 ロウマン 2-1-0      
2008 ヴィジョンデタ   6-2-1 2-0-0 5着、10着
2009 ルアーヴル 仏ダービー後、出走せず
2010 ロペデヴェガ 2-0-0   1-0-0 11着
2011 リライアブルマン 2-0-0 3-1-1 4-0-1 15着
2012 サオノワ 1-0-0 2-0-0 1-0-0 15着
2013 アンテロ 1-0-1   1-0-1 3着 

  
By Christophe Ugnon-Fleury
(1ユーロ=約140円)

(関連記事)海外競馬情報 2014年No.7「愛ダービー衰退の要因(アイルランド)

[Paris Turf 2014年7月5日「Le Point de Vue―Vous avez dit hazard?」]


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