TOPページ > 海外競馬ニュース > ムーア騎手の13年ぶりの障害競走騎乗はなくなる見込み(イギリス)[その他]
海外競馬ニュース
2013年12月12日  - No.50 - 3

ムーア騎手の13年ぶりの障害競走騎乗はなくなる見込み(イギリス)[その他]


 ライアン・ムーア(Ryan Moore 30歳)騎手が、16歳でのデビュー時以来の障害レースで騎乗するのを目にするチャンスを、リングフィールド競馬場の観客は逃すことになる。

 マジシャン(Magician)、ダンク(Dank)およびダンディーノ(Dandino)に騎乗し、ブリダースカップとメルボルンカップで世界をまたにかけた活躍を遂げたばかりのムーア騎手は、11月12日の平地騎手によるハンデキャップハードルで、知名度の低いザゲームイズアフット(The Game Is A Foot)とコンビを組む予定であった。

 しかし日本での騎乗を依頼されたため、ムーア騎手の障害レース騎乗は今しばらく待たなければならない。同騎手が最後に障害レースに騎乗したのは、2000年5月にマージービート(Mersey Beat)を勝利に導いたトウスター競馬場でのデビュー戦であった。

 ザゲームイズアフットを管理するムーア騎手の父親ゲイリー・ムーア(Gary Moore)氏は、次のように語った。「日本から帰ってきて騎乗する可能性もありましたが、それは起こりそうにありません」。

 「ライアンのデビュー戦は障害レースでの勝利でした。最近はたくさんの騎乗依頼がありますが、再び障害レースに騎乗しない理由はありません」。

 今回の“平地騎手も飛越できるレース(Flat Jockeys Can Jump race)”と銘打った2マイル(3200m)の競走にライアン騎手は出ないが、フランケル(Frankel)の14戦14勝の間ずっと同馬とコンビを組んでいたことで有名なトム・クウィリー(Tom Queally)騎手の障害レース初騎乗は見ることができる。同騎手は、同じくゲイリー・ムーア調教師が管理するレーティング105の障害馬ジゴンダス(Gigondas)とコンビを組む予定である。

 アダム・カービー(Adam Kirby)騎手、マーティン・レーン(Martin Lane)騎手、パディ・アスペル(Paddy Aspell)騎手、イアン・モンガン(Ian Mongan)騎手も、12人の平地騎手がエントリーしたレースに参加する。これはリングフィールド競馬場の障害シーズン初日の目玉レースである。

 以前ニール・キング(Neil King)厩舎のウォム(Wom)とコンビを組んだこともあるカービー騎手は、「障害競走に騎乗経験はありませんが、障害馬を調教した経験は十分ありますし、ハント競走に騎乗したこともありますので、問題ありません。はっきり決定はしていませんが、望まれれば騎乗します」と語った。

 アリーナレーシング社(Arena Racing Company)広報担当のケイト・ヒルズ(Kate Hills)氏は、次のように語った。「昨年大成功を収めたこのレースにトム・クウィリー騎手のような有名騎手を迎えられたことは大成功です」。

 「彼らは明らかに素晴らしいホースマンであり、障害レースに騎乗する1回きりのチャンスを本当に楽しみにしていると思います」。

 「楽しいイベントになるでしょうが、騎手たちが平地レースと同様に迫力のあるレースをすることを期待しています」。

By Mark Storey

※2013年11月12日に開催が予定されていたこのレースは2014年1月28日に延期されることとなった。

(関連記事)海外競馬ニュース2012年No.39「リングフィールド競馬場、平地騎手による障害競走を開催(イギリス)

[Racing Post 2013年11月8日「Moore to miss first chance to ride over hurdles since 2000」]


上に戻る