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TOPページ > 海外競馬ニュース > ブラックキャビア、生まれ故郷に銅像完成(オーストラリア)[その他]
海外競馬ニュース
2013年11月28日  - No.48 - 3

ブラックキャビア、生まれ故郷に銅像完成(オーストラリア)[その他]


 銅像になったブラックキャビア(Black Caviar)の姿は美しく、生まれ故郷のここナガンビーで、現役時の若さを保ったまま永遠に記憶されることになるだろう。

 現在彼女の像が立つ場所では、10年前に、制御不能となった大型トラックが教会に激突し破壊した。しかし、町の人々がお気に入りのブラックキャビアのこの銅像のお蔭で、この事故は今後何年間もナガンビーおよびストラスボギー州という名前とともに思い出されるだろう。今や総工費30万ドル(約3,000万円)のこの素晴らしい銅像が建ち、この地域の人々はブラックキャビアに感謝することができる。

 肌寒い木曜日の朝11時ちょっと前に、メルボルンの北東70マイル(約113km)の場所に大群衆が待ちかねていた。あちこちにサーモンピンクと黒の旗を持つ人々が見られ、老若男女が彼女の名前のプリントされた帽子やTシャツを着ていた。また、熱狂の対象であるブラックキャビア像が防水布に覆われて後方に置かれている大きな舞台では、スピーチが行われようとしており、メッセージが紹介されていた。その中の1つは新任のトニー・アボット(Tony Abbott)首相からのものであったが、オーストラリアのファーストレディとなるべきその妻にはブラックキャビアという強力なライバルがいることになる。

 このプロジェクトを進めたのは、ブラックキャビアを生産した近くのギルガイ牧場(Gilgai Farm)の所有者リック・ジェイミーソン(Rick Jamieson)氏で、ブラックキャビアが受胎したニュースをここで発表する栄誉に預かった。

 このニュースに観衆からは大きな“おやおや”という声が上がったが、2012年ダイヤモンドジュビリーS(G1)での最後のゴール映像がスクリーンに映し出されたときには“おやおや”ではなく“ワー”という大歓声が上がった。しかし彼女はそのレースばかりでなく、出走したすべてのレースで勝利を挙げ25勝を果たした。今回ピーター・ムーディー(Peter Moody)調教師、ルーク・ノレン(Luke Nolen)騎手をはじめとする関係者すべてがナガンビーにやって来たのは、その偉業があってのことである。

 ノレン騎手は銅像に魅了され、「ブラックキャビアについて話すときにまだ時々胸が詰まります」と述べた。

 ムーディー調教師は、最も近いケンタッキーフライドチキンから70マイル(約113km)も離れている辺鄙なところで育ったもののそれを克服したというキャリアを持つが、今回の銅像の建立のプロジェクトには関わらなかった。そしてがっかりしながらも納得していた。

 「私も銅像の中に加えてくれるかもしれないと思っていましたが、リックはそうするにはあまりにも多くの銅が必要になると言いました」とムーディー調教師は最初に打ち明けた。

 そして次のように述べた。「今となっては言えますが、実は、ルーク・ノレン騎手が満喫した経験を味わいたかったため関係者の多くが彼女の背中にまたがりました。さすがにお尻に鞭を入れようとはしませんでしたが、入れていればかなり遠くまで突っ走ったかもしれません」。

 ブラックキャビアにとって特別なこの郊外の地で、銅像の除幕式は午前11時30分頃から花火と心のこもった拍手とともに行われる。

 ブラックキャビアの名誉ある馬主の1人のコリン・マッデン(Colin Madden)氏は次のように語った。「これはまさに彼女そのものです。ブラックキャビアはカリスマ性を持ち、人々をわくわくさせます。その競走生活において人々を魅了し、引退してもなお魅了し続けています」。

 ブラックキャビアは今回あらゆる場所から人々を惹きつけた。バリーとモーリンは、ニューサウスウェールズ州からヴィクトリア州まで2時間半車を運転してやってきた。彼らは目の当たりにした光景に満足しており、それは、関係者のサインをもらうためにブラックキャビアの本を持参したナガンビー在住のベティ・ギルバート(Betty Gilbert)氏も同じだった。

 同氏は、「ブラックキャビアはナガンビーを地図に載るほど有名にしたので、このような姿でここに戻ってきて大変誇りに思います。普通は競馬を見ませんでしたが、ブラックキャビアはあまりにも美しいので彼女のレースは観ていました」と語った。

 ゲイル・ナンカロー(Gail Nancarrow)氏もこれまで競馬を見たことが無かったが、大きな尻で圧倒的な脚の回転をもつブラックキャビアがそれを変えた。

 「私は彼女の一番のファンです。彼女のすべてを知っており、血統をくまなく調べあげています。記念として残しておきたいので、当たり馬券を1枚も換金していません。ブラックキャビアが現れてからの競馬ファンにすぎませんが、今では行けるときは競馬に行っています。すべて彼女のおかげです」。

 競馬界はブラックキャビアに恩恵を受けているが、ナガンビーもそうであり、今では観光名所である。

 ブラックキャビアの伝記を執筆し、この除幕式のホストであるジェラルド・フェートリー(Gerard Whateley)氏は、次のように語った。「この土地の親たちはブラックキャビアの像の前に立って、競馬において最も魅力的な馬ブラックキャビアの物語を子供たちに伝えるでしょう」。

 「偉大な競走馬を所有することは、オーストラリア人の夢です。ブラックキャビアのような馬を所有することは、ファンタジーです。オーストラリア人は皆彼女の名前を知っており、この夢物語に釘付けになりました。この土地にとって大きな存在のそのブラックキャビアが故郷に帰ってきました」。

By Lee Mottershead
(1ドル=約100円)

[Racing Post 2013年10月25日「Caviar bronze has faithful in raptures」]


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