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TOPページ > 海外競馬ニュース > 種牡馬アンブライドルズソングが死亡(アメリカ)[生産]
海外競馬ニュース
2013年08月15日  - No.33 - 1

種牡馬アンブライドルズソングが死亡(アメリカ)[生産]


 セリや競馬場において、そして種牡馬としても、新聞見出しを飾ってきた稀有な名馬アンブライドルズソング(Unbridled's Song)は7月26日、レキシントン近郊にあるルード・アンド・リドル馬診療所(Rood and Riddle Equine Hospital)で死亡した。

 20歳のアンブライドルズソングは、種付料6万ドル(約600万円)で供用されていたケンタッキー州ニコラスビルのテイラーメイドスタリオンズ(Taylor Made Stallions)で17年目の繁殖シーズンを終えたところだった。多くの産駒もセリや競馬場において、そして種牡馬および繁殖牝馬として新聞見出しを飾っている。

 テイラーメイドスタリオンズのダンカン・テイラー(Duncan Taylor)会長は、次のように語った。「アンブライドルズソングは最初から堂々とした馬でした。始めから現在にいたるまで、大きな評価を受ける種牡馬は珍しいです。同馬はそのような素晴らしい馬の1頭です。馬格、血統、スピードの良さに加え存在感が備わっていました。我々のチームは初めから彼を愛していました。私は、この崇高な馬の管理でチームが遂行した仕事を高く評価し、誇りに思います。そして、彼が種牡馬として成功するよう、支援および力添えを行ってくださった生産者に感謝したいと思います」。

 アンブライドルズソングは、鼻腔の中および視神経の周りに大きな腫瘍が複数できたことで急速な体力低下を起こし、安楽死措置が採られた。7月25日(木)に急性の神経症状を示し始め、ルード・アンド・リドル馬診療所に搬送されていた。MRI検査の結果に基づき、腫瘍は侵襲的かつ悪性の性質を持つと判断され、手の施しようがないと見なされた。

 アンブライドルズソングは1995年に、バレッツ社3月セール2歳調教セール史上世界最高の140万ドル(約1億4,000万円)で落札されて表舞台に立った。しかし、その時の購買者藤田浩氏は、獣医師が左前肢の球節に骨片を見つけたとし、この購買から手を引いた。売り手のアーニー・パラガロ(Ernie Paragallo)氏とコンサイナーのテイラーメイドスタリオンズはこの診断結果に異議を唱えたが、パラガロ氏は1990年ケンタッキーダービー(G1)勝馬アンブライドルド(Unbridled)の将来有望な産駒を自らの手で競走させるチャンスとして歓迎した。

 パラガロ氏はエージェントのバズ・チェイス(Buzz Chace)氏と組み、前年の1994年ファシグ・ティプトン社(Fasig-Tipton)サラトガ8月イヤリングセレクトセールでアンブライドルズソングを20万ドル(約2,000万円)で購買していた。

 アンブライドルズソングは競走生活において、ベルモントパーク競馬場で開催された1995年BCジュヴェナイル(G1)を優勝しすぐに頭角を現した。そして3歳シーズンも好調を続け、フロリダダービー(G1)、ウッドメモリアルS(G2)に優勝し、その後左前肢に傷を負いながら走ったケンタッキーダービーでは5着に終わった。

 同馬は競走生活の大半をジム・ライアーソン(Jim Ryerson)調教師に管理されていたが、ケンタッキーダービーの後ベルモントパーク競馬場でのピーターパンS(G2)は2着に終わり、三冠競走の残る2戦プリークネスS(G1)とベルモントS(G1)を回避した。その後ニック・ジトー(Nick Zito)厩舎に転厩し、キャリア最後の2戦に挑み、ガルフストリームパーク競馬場の1997年オリンピックHに優勝した。

 このレースはドンH(G1)のステップレースだが、アンブライドルズソングはドンHに向けた調教で競走生活を終わらせる故障を負った。

 アンブライドルズソングは、ケンタッキー州のマンディーズランド牧場(Mandysland Farm)で生産され、カロ(Caro)牝馬トロリーソング(Trolley Song)を母とする。12戦5勝で2着4回の成績の残し、収得賞金は131万1,800ドル(約1億3,118万円)であった。

 テイラーメイドスタリオンズに種牡馬として繋養され、成功を収めることになる。アンブライドルズソングは、2008年最優秀2歳牡馬ミッドシップ(Midshipman)および2011年カナダ最優秀古牝馬エンバーズソング(Embur's Song)を送り出した。ブリーダーズカップ優勝産駒には、BCレデイーズクラシック(G1)を制したアンライバルドベル(Unrivaled Belle)とアンブライドルドエレイン(Unbridled Elaine)がいる。

 これまでの14年間で、産駒は生涯延べ1000回の出走うち730回勝馬となり、産駒収得賞金は約9,000万ドル(約90億円)に上った。

 自身はドンHに挑戦できなかったが、産駒のグレイダー(Graydar)が今年同レースを制し、アンブライドルズソング100頭目のステークス勝馬となった。わずか26頭の北米種牡馬しか達成していないこの記録を打ち立てた後、テイラーメイドスタリオンズのベン・テイラー(Ben Taylor)副会長は同馬の種牡馬生活について語った。

 「アンブライドルズソングは本当に素晴らしい種牡馬で、テイラーメイドスタリオンズのチームは全員、100頭のステークス勝馬を出したというこの快挙を達成した同馬に、この上ない誇りを持っています。私はアンブライドルズソングの成功の一端を担って下さった生産者、馬主、調教師、その他ホースマンの皆様に感謝します」。

 セリにおいては、アンブライドルズソングは供用後14シーズンで落札額100万ドル(約1億円)を超える産駒を26頭出した。すでに種牡馬入りしてG1勝馬を送り出しているアンブライドルズソング産駒はイーヴンザスコア(Even the Score)とファーストディフェンス(First Defence)で、また、牝駒も世界中で多くのG1勝馬を誕生させ同馬をトップブルードメアサイアーに押し上げた。

By Frank Angst
(1ドル=約100円)

[bloodhorse.com 2013年7月26日「Successful Sire Unbridled's Song Dies」]


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