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海外競馬ニュース
2012年10月04日  - No.41 - 1

ウェザビーズ社、英国の産駒数の大幅減少について調査予定(イギリス)[生産]


 今年の英国の産駒数の驚くべき減少について、ウェザビーズ社は、競馬開催日程が現在のサラブレッド全頭数によって十分に満たされているかどうかを検討するために実施している調査の一環として、詳細に調べる予定である。

 7月末までに登録された今年の英国の産駒数は3,896頭で、昨年同期と比較して6%の減少であった。この数字は、産駒数が近年のピークであった2008年12月の5,592頭と比べると、大幅な減少である。

 アイルランドの同時期の産駒数は、まだ完全な集計はなされていないが、とりあえずの集計によれば減少率はそれほど大幅ではないと見られる。

 ウェザビーズ社(Weatherbys)のポール・グリーヴス(Paul Greeves)執行役員は、「私たちは昨年の産駒の質について調査してきましたが、今年産駒数が6%減少したことをうけて、今年の産駒数も含めて調査したいと考えています」と語った。

 しかしこれまでの調査によれば、2009年以降のサラブレッドの大幅減少は質の低い馬に集中しており、1歳セールに上場できずどのみち競走馬になれない馬が含まれていたかもしれないということを示している。

 今年の1歳馬の頭数は、昨年の当歳セールの上場頭数と類似して少なく、産駒頭数の減少は昨年の時点ですでに影響を与え始めていた、とグリーヴス氏は語った。

 産駒数の劇的な減少は経済低迷によるものであったが、その減少は予測よりもかなり厳しいものであったことが分かった。

 アイルランドでは、2008年に1万2,419頭であった産駒数は昨年7,550頭にまで減少し、また、英国では2008年の5,592頭から昨年4,635頭に減少した。

By Richard Griffiths

[Racing Post 2012年9月6日「Weatherbys set to study surprise drop in British foal crop」]


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