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TOPページ > 海外競馬ニュース > ジョッキークラブ競馬場社の賞金増加には商業的成功が必須(イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2012年06月14日  - No.25 - 3

ジョッキークラブ競馬場社の賞金増加には商業的成功が必須(イギリス)[開催・運営]


 ジョッキークラブは今年も30万ポンド(約3,900万円)を追加し引き続き英国競馬の賞金額を主導しているが、CEOのサイモン・バザルゲット(Simon Bazalgette)氏は、当面の賞金増加はジョッキークラブの商業的成功にほとんどすべて掛かっていると警告した。

 競馬賭事賦課公社(Levy Board: 賦課公社)からの資金提供の大幅下落により、ジョッキークラブ競馬場社(Jockey Club Racecourses: JCR)の中央基金は3年前の2,100万ポンド(約27億3,000万円)から2011年には1,140万ポンド(約14億8,200万円)に減少していたが、ジョッキークラブの年間拠出額が同時期のスポンサーシップによるものを含めて400万ポンド(約5億2,000万円)増加したことにより、かなり埋め合わされた。

 5月9日に発表されたジョッキークラブの2012年次報告の数字によれば、JCRが所有する14競馬場は、2011年に、スポンサーシップを含む賞金額に記録的な1,640万ポンド(約21億3,200万円)を投資することで他の競馬場所有グループを凌いだ。

 2011年より340万ポンド(約4億4,200万円)増加したジョッキークラブの拠出割合は、47.7%から33.1%に減少した賦課公社の拠出割合を初めて上回り、ターフTV社(TurfTV)との提携から支払われる130万ポンド(約1億6,900万円)を見込んだ利益1,030万ポンド(約13億3,900万円)を含む、ジョッキークラブ全体の営業利益の61.4%となった。

 賦課公社は2012年の賞金基金全体に400万ポンド(約5億2,000万円)を追加提供し、JCRがその4分の1までを受け取ると思われるが、今後、賭事業者が競馬の中央基金により多くの資金提供を行うかどうかは、効果が出るまで3年を要する規程が変更されるかどうかに掛かっている、とバザルゲット氏は述べた。

 同氏は、「それ故、将来に目を向ければ、私たちは賞金額を強化するために商業収入を増加させなければなりません。現在のところ両方ともいい形で増加し続けていますが、賞金額の急上昇は期待できないでしょう」と続けた。

 そして、「グループ内である程度の商業的成長はあるでしょうが、今後一年については比較的横ばい状態の予算を組みました。我々は施設の水準を低下させたくないので、賞金額だけが重要な支出ではありません」と付言した。

 日曜日の競馬番組に対してはJCRの賞金額支出が増加されない、とバザルゲット氏は明らかにした。

 同氏は年次報告の追記において、「私たちは、ホースメングループ(Horsemen’s Group)とすべて合意しているわけではありません。たとえば、土曜日と日曜日の競馬場では売上げに違いがあるのに、日曜日のレースへの最低賞金額を土曜日と同じに設定することには同意できません」と述べている。

 そして5月8日、次のように議論を展開した。「不適当なところ(日曜開催)に賞金を支出するのであれば、他の部門から賞金を取り除くことになります」。

 「商業面では日曜日は土曜日とは比べものにならず、ホースメングループが要請する日曜の最低賞金額を満たすとすれば、私たちは賞金強化のプログラムにある開催以外の?(開催)に助成を行わなければならなくなります」。

 2011年のジョッキークラブグループの売上げ(粗収益)は、1億3,800万ポンド(約179億4,000万円)から1億3,940万ポンド(約181億2,200万円)の増加であったが、賦課公社からの資金提供が2011年には880万ポンド(約11億4,400万円)減少したことを除外して考えると、10%近く増加したことになる。

 追加賞金を考慮に入れなければ、基本的な売上げは23%改善されるが、営業利益は1,830万ポンド(約23億7,900万円)から1,920万ポンド(約24億9,600万円)に増加した。

 バザルゲット氏は、主要競馬フェスティバルの成長が収入増加の重要な原動力であったと強調した。その結果、開催中止が少なかったこともあって、190万人という記録的な競馬場入場者数に達し、メディア権、接待サービスを利用する顧客からの売上げおよびスポンサーシップからの追加収入にもつながった。

 バザルゲット氏は、今年比較的横ばい状態の予算を組んだ経緯について、対抗するイベントであるサッカーの2012年欧州選手権(Euro 2012)とオリンピックを考慮に入れたと語った。

 同氏は次のように続けた。「オリンピックからのプラスの面もあり、私たちは観客を誘引するものとして利用するつもりです。たとえば、オリンピック聖火はチェルトナム競馬場に行くことになっていますし、マラソンレースはサンダウン競馬場を通過し、ケンプトン競馬場はしばらくのあいだキャンプ場となります」。

 「しかし、私たちは接待サービス利用顧客への影響を心配しています。現在のところ好調ですが、時期が近づけば影響が出るでしょう」。

 ニューマーケット、エプソムおよびサンダウン競馬場で開催される音楽の夕べはオリンピックの影響を受ける可能性があり、そのため、これまでのイベントで一番早くチケットが売り切れとなったサー・トム・ジョーンズ(Sir Tom Jones)、ヴァン・モリスン(Van Morrison)およびジェシー・J(Jessie J)などの大物歌手との契約締結に奔走している、とバザルゲット氏は指摘した。

 そして次のように語った。「これにはお金が多くかかりますが、オリンピックの前後には中堅のアーティストを呼ぶ無料コンサートをすることとし、オリンピック期間中はチケット販売で良好な売上げを見込める著名なアーティストを招致することに重点を置いています」。
 

ジョッキークラブ2011年会計
グループの営業利益
  2008年 2009年 2010年 2011年
ジョッキークラブ −10万ポンド
(−1,300万円)
−10万ポンド
(−1,300万円)
−10万ポンド
(−1,300万円)
10万ポンド
(1,300万円)
ジョッキークラブ
競馬場社(JCR)
1,890万ポンド
(24億5,700万円)
1,660万ポンド
(21億5,800万円)
1,760万ポンド
(22億8,800万円)
1,840万ポンド
(23億9,200万円)
ジョッキークラブ
エステーツ社
40万ポンド
(5,200万円)
50万ポンド
(6,500万円)
50万ポンド
(6,500万円)
60万ポンド
(7,800万円)
ナショナルスタッド −10万ポンド
(−1,300万円)
20万ポンド
(2,600万円)
30万ポンド
(3,900万円)
10万ポンド
(1,300万円)
合計 1,910万ポンド
(24億8,300万円)
1,720万ポンド
(22億3,600万円)
1,830万ポンド
(23億7,900万円)
1,920万ポンド
(24億9,600万円)
賞金の財源
  2008年 2009年 2010年 2011年
出走登録料 770万ポンド
(10億100万円)
【20%】
790万ポンド
(10億2,700万円)
【19%】
660万ポンド
(8億5,800万円)
【18.1%】
660万ポンド
(8億5,800万円)
【19.2%】
賦課公社による資金提供 1,820万ポンド
(23億6,600万円)
【46%】
2,100万ポンド
(27億3,000万円)
【51%】
1,690万ポンド
(20億8,000万円)
【46.3%】
1,140万ポンド
(14億8,200万円)
【33.1%】
JCR拠出額(スポンサーシップを含む) 1,330万ポンド
(17億2,900万円)
【34%】
1,240万ポンド
(16億1,200万円)
【30%】
1,300万ポンド
(16億9,000万円)
【35.6%】
1,640万ポンド
(21億3,200万円)
【47.7%】
合計 3,920万ポンド
(50億9,600万円)
4,130万ポンド
(53億6,900万円)
3,650万ポンド
(47億4,500万円)
3,440万ポンド
(44億7,200万円) 

 

By Howard Wright
(1ポンド=約130円)

[Racing Post 2012年5月9日「Commercial success vital for JCR fund increases」]


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