EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬ニュース > 騎手協会、騎手のメンタルヘルスのための電話相談開設(イギリス)[その他]
海外競馬ニュース
2012年05月24日  - No.22 - 4

騎手協会、騎手のメンタルヘルスのための電話相談開設(イギリス)[その他]


 騎手協会(Professional Jockey Association: PJA)のCEOポール・ストラザース(Paul Struthers)氏は、うつ病やメンタルヘルスの問題を抱えている騎手を支援するため、競馬界はもっと多くのことができると確信している。

 スポーツ界におけるうつ病の問題は、最近BBCのドキュメンタリー番組“フレディー・フリントフ:スポーツの隠された側面(Freddie Flintoff :The Hidden Side Of Sport)”で焦点が当てられた。同番組において、メンタルヘルスの問題に苦しんでいる一流スポーツ選手の1人として、伝説的なクリケット選手のフリントフ氏のケースが取り上げられた。

 PJAは、アンナ-ルイーズ・マッキノン(Anna-Louise Mackinnon)医師が電話相談を受け相談相手となり、騎手に対して専門家の支援を提供する。また、競馬福祉協会の電話相談サービス(Racing Welfare helpline)は、競馬界全体に対して秘密厳守のサービスを提供する。

 騎手が減量と負傷に関して精神的な危険に晒されていることを懸念しているストラザース氏は、競馬界がこの取組みを強化することを望んでいる。同氏は、「私たちは最近このことについて話し合っています。騎手の生活は他の多くのスポーツ選手よりも過酷な面があるため、現在の競馬界のサポートでは十分でないと感じています。現在すでに存在するものを批判しているわけではなく、提供しているサービスを改善するために競馬界がやれることはもっとあると確信しています」と語った。

 そして、「私は、競馬界には特別な原因があるに違いないと強く感じています。騎手のような厳しいカロリー摂取量の制限をすべてのスポーツマンがしなければならないわけではありません。したがって騎手はストレス、うつ病および精神障害の問題を抱えやすく、特に強い影響を受けやすいです」と付け足した。

 同氏は次のように続けた。「PJAは、メンバーである騎手のうつ病問題にさらにエネルギーを注ぐつもりです。私自身がこの問題を抱えたことがありますので、この問題を強く意識しています」。

 「月報の最新号で周知しましたが、ただ誰か話し相手が欲しいだけの場合でも、必要なときに専門家が電話の向こうにいるということを繰り返し伝えたいと思います。このことについて誰かに話すことは非常につらいでしょうが、サポートがあることを知らなければもっとつらいことになるでしょう」。

 「私たちはこのことを広く普及するために注意を喚起し続けるつもりです。そして今度の騎手セミナーにおいて再びこの問題を取り上げます。このことについて話し続ければ、おそらく助けを求めるべき問題を抱えている人々の役に立つでしょう」。

 「きまりが悪いと考えるべき問題ではありません。これは他の病気と同じ1つの病気であり、驚くほど誰にでもあることです。しかし、私は自身の経験から電話を掛けるのには困難が伴うことを知っています」。

 「自分で困難を切り抜けなければならず、何も恥ずかしいことなどないにも拘わらず、うつ病に悩まされる人々はそれを非常にうまく隠してしまいます。他の人々はまったく気づかないのはよくあることです」。

 メンタルヘルスの慈善団体であるマインド(Mind)は、PJAが精神衛生上の問題を深刻な問題として扱っていることを知り、満足している。マインドのスポークスマンであるマシュー・テイラー(Matthew Taylor)氏は、「メンタルヘルスの問題は、つねに英国人の4人のうち1人に存在しています。したがって、確かに競馬界の多くの人々に影響を与えている問題です」と語った。

 そして次のように続けた。「我々マインドは、高いレベルのプロ競技で競い合うことのプレッシャーが、個々の精神的安定に非常に強いストレスを与えるということをよく認識しています。騎手という職業につきものの更なる減量の必要性のほか、騎乗のために数ヵ月間の絶え間ない広域移動や、怪我で騎乗できない長い期間に対処しなければならないなどの問題があります」。

 「悲しいことに、メンタルヘルスの問題には不名誉な側面が伴うために、多くの人々は、必要なはずの助けや支援に頼るわけにはいかないと感じてしまいます。競馬産業全体において、メンタルヘルスの問題を良し悪しの判断を行うことなしにオープンに話し合うことが非常に重要なのは、そのためです」。

By Nicholas Godfrey

[Racing Post 2012年4月20日「Struthers: racing can do more in mental health battle」]


上に戻る