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TOPページ > 海外競馬ニュース > 負担重量に関するルール(フランス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2011年09月01日  - No.35 - 2

負担重量に関するルール(フランス)[開催・運営]


 6月16日にナント競馬場で施行されたカンテプリュス(Quinté 5連単・5連複)対象レースの着順が、6月30日にフランスギャロ(France Galop)の裁定委員会により修正された。2着馬のスネイプモルティングス(Snape Moltings)騎乗のファブリス・ヴェロン(Fabrice Veron)騎手が後検量で前検量よりも体重が1.3 kg軽かったことで、馬は失格となった。状況を把握するために、施行規程に記されているルールを思い返してみたい。

 カンテプリュス対象のハンデ戦においてアンリ=アレックス・パンタール(Henri-Alex Pantall)厩舎のスネイプモルティングスの負担重量は59 kgと定められていた。騎乗したヴェロン騎手は重量を検量委員により59.4 kgと登録された。レース後に戻ってきた際、体重計58.1 kgを示した。同騎手は驚き、“こんなことはあり得ない”と述べた。検量委員は取り乱し、裁決委員に問題を報告に行き、後検量の重量を適切に登録する手続きを忘れてしまった。通常行われる重量報告の表示がなかったため、ナント競馬場の裁決委員たちはスネイプモルティングスの着順を到達順位の通り確定した。着順決定は放送され、払戻しの作業が開始された。

 このレースの他馬の馬主、調教師および騎手など関係者は、到達順位通り確定したことに衝撃を受け、不利を被ったと感じ、不服申し立てを行うことを決めた。そして裁定委員会は、すべての関係者に事情を聴いた上でスネイプモルティングスを失格とし、ヴェロン騎手は7月14日からの15日間の騎乗停止処分を科された。

 失格馬の関係者たちは、なぜレース前後の騎手重量に大きな差異が生じたのか納得することができなかった。騎手も調教師も何の過ちも不正も犯していないと述べ、無罪を主張した。しかし、一番の問題は、前検量と後検量の騎手重量の大きな差異という疑いようもなく重大な出来事を放置してしまったことであり、ナント競馬場の裁決委員たちが即座に間違った決定を下したことである。到達順位の通り確定してしまったため、不服申し立て後に確定された着順を的中させたすべての賭事客には損害が与えられた。残念なことにこれらの賭事客は泣き寝入りするしかないのだ。

施行規程にはどのように定められているか
 プログラムに記されている正式な負担重量に対して、騎手は前検量において499 gまでの許容範囲が与えられる。騎手たちは通常、安心してレースに臨むために300 g〜400 gのゆとりを持つ。 超過重量が500 gを超えると、騎手は過怠金を科され、裁決委員はそれをファンに公表することが義務付けられる。

 また当該レースがフランス国内で賭事の対象となっている場合、騎乗前の超過重量が平地競走で1.5 kg、障害競走では2 kgを超えてしまったときには、騎手はそのレースに騎乗することが禁じられ、少なくとも2日間の騎乗停止処分が科される。

 実際、重量超過の程度が高まり、また頻繁に繰り返されるようになればなるほど、罰則は厳しくなる。過怠金は75ユーロ〜500ユーロ(約9,000円〜6万円)の幅があり、3回目の違反においてはそれに2日〜3日間の騎乗停止処分、4回目の違反においては4日〜5日間の騎乗停止処分が課される。

 過去の重量超過の履歴は出馬投票の時も同様に記録される。ルールは同じである。現在ほぼすべてがデジタル式の体重計は通常500 gある保護ベストを考慮に入れて、1 kg引いて設定され、これがわずかな補足的余裕を与える。また、騎手のヘルメットは計量されない。なぜなら、安全性の“重さ”は本人に委ねられているからである。

 ナントの事例とは逆に、騎手が前検量で確認した重量よりも重い重量を後検量で示した場合はどうなるのだろうか?この場合も騎手は罰則を科されるが、馬が失格になることはない。降雨が激しい時は通常500g超過の許容が認められる。

 いずれにしても、レース後騎手はプログラムに記されたのと同じ重量でなければならない。

By François Hallopé
(1ユーロ=約120円)

[Paris Turf 2011年7月10日「Les règles de pasée du Code des courses」]
 


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