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海外競馬ニュース
2011年08月04日  - No.31 - 1

フランスギャロの現会長、次期会長選への立候補を示唆(フランス)[その他]


 フランスギャロ(France Galop)のエドゥアール・ド・ロトシルト(Edouard de Rothschild)会長は次期会長選挙に立候補するのだろうか?2012年はロンドン五輪があることから他の優先事項があるのだろうか?同会長は6月20日のフランスギャロ委員会で、競馬界の人々の信任が得られるのであれば、同会長は次の4年間の任期に向けて立候補する構えであることを示唆した。

 ロトシルト会長は、“多くの競馬従事者の経済状態が不安定で憂慮すべきものであることが明らかなのに、インターネット賭事市場解放後も競馬界の業績が好調を保っている矛盾した状況”を改善したいと望んでいる。しかし、これを実現させるには時間が必要であり、同会長は次期会長選挙に立候補することになる。

 ロトシルト会長は同じような発想で、“次の任期”において経済評議会を設置することを望んでいる。競馬従事者の労働状態を監視するこの経済評議会は、この矛盾した状況を改善させる永続的措置をフランスギャロの理事会に提案することを主な役目とするだろう。

 同会長は“次の任期”という言葉を使ったことで、競馬界の人々から新たに選出される25名の委員と現委員により選考された25名の新委員の信任が再び得られるのであれば、引き続き会長職に就くつもりであることを暗黙の裡に告白した。

 同会長は8年前に立候補した際、管理体制を一新するために、いくつかの評議会を新たに設置したが、そのうちのいくつかは漸次廃止せざるを得なかった。この経済評議会はフランスギャロの強さと弱さを理解し、優先事項を決定するだろうか?会長自身が認めるところによれば、フランスギャロのこの矛盾した状況の改善は馬主を新規開拓し定着させる活動を強化、再活性化することを目標としている。

次期委員会選挙:10月14日〜11月18日
 総勢50名のフランスギャロ委員会のうち25名が新たに選ばれることになる。フランス全体から22名が選出され、その内訳は馬主10名、生産者8名、調教師3名、騎手1名である。馬主、生産者および調教師はリストで投票され、騎手は単記投票で選出される。競馬界から選出される他3名は、各地の地方競馬委員会の会長の中から選出される。

 立候補の締め切りは10月14日であり、有権者は9月30日までに選挙人名簿に登録する。投票は11月18日に締め切られ、開票は11月21日に行われる。

 現委員に選考された新会員の間では実質的な選挙はないが、この25名のうち3名は個人的決断あるいは年齢制限の75歳を超えるために交代する予定である。

2011年1月〜5月の売上げは堅調
 PMU(フランス場外馬券発売公社)が2011年初めから国内および海外に向けて賭事を提供している平地レースは常に好調である。PMUは2011年1月〜5月の総売上げは2.8%の増加を記録したが、賭事粗利益は1.9%増であった。一方フランスギャロでは、総売上げが4.5%増加し粗利益が2.6%増加した。

By François Hallopé
(1ユーロ=約120円)

[Paris Turf 2011年6月26日「En piste pour un troisième mandat」]


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